HOME > 教授からのご挨拶

教授からのご挨拶


谷原秀信
略歴はこちらをご覧ください

医局講座によって、人材を育成する事が最優先の使命であると考えています。診療の現場で、疾病や外傷に苦慮する患者様とそのご家族の心情を思いやり、優しい視線で見守り、温かい言葉を掛けることのできる人格がとても重要です。17世紀の外科医パレの有名な言葉に、「時に治し、しばしば和らげ、常に慰める」というものがあります。どれほど医学が進歩し、最新の手術を持ってしても、すべての疾患を治癒させることはできません。医師の傲慢を戒め、患者様を思いやる価値観・人生観は、研修初期の時期に修得しておかなくてはなりません。人材を育成する医局講座にとって、組織としての理念に共鳴して、若手医師が仲間として参加してくれることは、とても大切です。そのためにも、医局講座は、常に明朗な雰囲気で、リベラルな環境であるべきだと思います。メンバーが活発に議論を常にしていくことが、効率的な組織運営の基本であり、優秀な若手がのびのびと、自らの資質を開花させるために不可欠の土壌だと考えています。

大学病院の重要な使命の一つは、科学的な視点を診療に導入することであると考えています。我々が日常診療の中で、当然視している医療技術や医学知識は、多くの先達が真摯に研究活動を通じて確立した(当時の)革新的な新技術が、時代の淘汰を経て、真の意味で有益であったものが定着し、集積した成果なのです。医師を志した折角の人生ですから、自らが生きた証として、科学的な検証と時代の淘汰に耐え、次世代の眼科医療に定着できる新たな診療概念や治療手段を創造したいと希望します。手術には、サイエンス(科学)とアート(技術)の両面があると考えられています。我々は、診療・手術の中から丁寧に次世代医療につながる真理を発見し、さらに洗練された手術や創薬へと発展させることが可能な優れた臨床医を輩出する拠点として、熊本大学眼科が発展して欲しいと考えています。

国内で閉塞するのではなく、世界に向けて情報発信することは、とても重要だと考えています。熊本大学眼科において、グローバルに活躍できる人材を育成し、次々と飛躍のチャンスを与えたいと願っています。国内の限定されたソサエティだけではなく、英語で議論し、英文論文を恒常的に発表することで、自らの発見した成果を世界に向けて、積極的に情報発信したいと考えております。我々の教室では、国際学会での発表や海外留学を推奨しています。グローバルな活躍を目指す若手医師の志の高さを素晴らしいことだと思いますし、世界を俯瞰してこそ、日本の優れた特性を真に理解することができると考えています。

本ホームページをご覧頂いている皆様の中には、患者様、医学部学生、眼科志向者、眼科研究に興味の或る研究者・医師など、そのお立場は様々かもしれません。熊本大学眼科が、上記に記載したような理念に基づいて、「より良き医師」としての研鑽を積むことのできる場であろうと努力している組織であることを、何卒ご理解頂きます事をお願いして、擱筆とさせて頂きます。

ページ上部へ