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C型慢性肝炎に対しては800例を超すインターフェロン(IFN)治療の経験があり、多施設共同で長期的な肝癌抑止、肝線維化改善効果、生命予後改善効果を明らかにしています。特にウイルスのタイプが1型でウイルス量の多い、いわゆる難治性C型慢性肝炎患者さんに対して、より高い治療効果を目指した治療法の研究を行なっています。またC型肝炎の患者さんでは酸化ストレスと病態との関連も示唆されており、この点からも基礎的研究を行ない、診断や治療への応用を行なっております。さらに当科では新しいお薬や、新しい治療法を開発するために様々な治験(国より認められた臨床試験)や臨床研究にも積極的に取り組んでおり、大学病院の役割として、常に最先端を目指す医療を行なっています。 |
| B型慢性肝炎にはIFNと抗ウイルス剤であるラミブジン治療の併用療法も積極的に取り入れ、重症化例、活動性の高い進行肝硬変にまで適応を拡げ、良好な成績が得られています。さらにラミブジン耐性ウイルスによる肝炎の再燃には新しい抗ウイルス剤アデホビルの導入で対処しておりますし、また高ウイルス量症例には次世代の抗ウイルス薬であるエンテカビルの治験も行なっています。 |
| 劇症肝炎は極めて重篤で,特に亜急性型は内科治療の限界が認識されています。 当科では集中治療部や移植外科と連携し、生体肝移植による亜急性型劇症肝炎の救命実績があります。このように劇症肝炎例に対して当院は移植医療を含めた集学的治療の可能な県下唯一の施設であることより、熊本県を始めとして隣接の県からも治療の依頼があり対応しています。当科はその中でも内科的治療を担当しています。また慢性肝疾患からの肝硬変、肝がん、肝不全に対しても生体肝移植を行なっておりますので、ドナーを含めた適応、リスクなどについて御相談がありましたら御連絡下さい。 |
当科では年間のべ250例の肝癌治療を行っています。肝癌は基礎に慢性肝疾患を有することがほとんどで、特に肝硬変の場合は外科切除が困難なことが多く、その場合は内科的治療が選択されます。当科で行っている治療法としましては、経皮的治療としてのラジオ波熱凝固療法(RFA)、エタノール注入療法(PEIT)、経血管的治療としての肝動脈塞栓療法(TACE/TAI)、留置カテーテルシステムを利用した肝動注化学療法等があります。
とりわけRFAは平成16年から保険診療として認可され、PEITに代わる治療として全国で普及しきましたが、当科でも先進医療として平成11年9月から実施しています。PEITは、1回の治療効果としてはRFAに譲るものの、回数を繰り返すことにより、より安全性が高く有効な治療となります。このような両者の特性をふまえ,肝癌の進展度,患者様の状態に応じて治療法を選択しています。
一方,経動脈治療では、昭和62年からシスプラチンを使用した治療を主としており、シスプラチン製剤の臨床開発にも携わってきました。そのうちの1剤は平成16年から保険診療として使用可能となりました。高度進行肝癌に対してシスプラチン/5-FUによる肝動注治療や保険診療として認可前のインターフェロン併用5-FU肝動注治療につきましても,当院の先進医療として認可され,患者様に経済的な負担なく治療が実施できるようになっております。
肝癌治療には、基礎疾患となる慢性肝疾患に対する内科的専門診療が不可欠です。内科的治療法を網羅し、症例に応じた最善の肝癌治療を心がけ、あらかじめ治療法を選択した上でより安全で有効性の高い肝癌診療を目指しています。
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| 消化管グループは現在7人のスタッフで、消化器内科病棟、光学医療診療部において、上部消化管、下部消化管、胆道膵臓疾患の診断および治療に携わっております。とりわけ平成19年1月にオープンした新しい光学医療診療部では、内視鏡機器(小腸内視鏡、NBI、3D-EUSなど)も充実し、消化器内科スタッフが最新機器を使った最先端の内視鏡診断・治療を皆様に提供しています。上部消化管では、食道・胃静脈瘤をはじめ、早期胃がん、早期食道がんの内視鏡的治療で多くの実績をあげています。とくに最近では粘膜切開剥離術(ESD)を用いた“より確実な”内視鏡的早期がん治療に取り組んでいます。下部消化管では、早期大腸がん、ポリープなどの内視鏡的切除を行うとともに、潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患に対して、消化器内科病棟で白血球除去療法、TNFα抗体療法などに取り組んでいます。また熊本大学ならではの治療として、免疫抑制剤による先進的な治療も炎症性腸疾患に行っています。一方、胆道膵臓関連では、膵癌、粘液産生性乳頭腫瘍に対して、超音波内視鏡検査やステント挿入などの内視鏡的治療を積極的に取り入れています。また2008年3月に光学医療診療部に導入されましたカプセル内視鏡を、消化器内科のスタッフが小腸疾患の診断、原因不明の出血源の確認などに活用しております。カプセル内視鏡の詳細は光学医療診療部のホームページをご覧ください。 |
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