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光学医療診療部 肝疾患センター
診療案内
●診療科の紹介

消化器内科では、食道、胃、小腸、大腸、肛門、肝胆膵などのすべての消化器疾患を対象として、臨床経験が豊富な専門医が検査や治療にあたっております。
具体的には、

  • 超音波内視鏡
  • 拡大内視鏡
  • 小腸内視鏡
  • 胆道内視鏡
  • カプセル内視鏡などの特殊内視鏡検査による精密診断
  • 内視鏡的ポリペクトミー
  • 内視鏡的粘膜切除術(EMR)
  • 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
  • 内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)
  • 内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)
  • 食道胃静脈瘤硬化療法・結紮術等の内視鏡的治療
  • 原発性肝癌(以下、肝癌)に対するラジオ波焼灼術(RFA)
  • 肝動脈塞栓術
  • リザーバー動注化学療法
  • 分子標的治療薬などを駆使した治療
  • 慢性肝炎に対する抗ウイルス療法
  • 難治性消化器癌への抗癌剤治療や分子標的治療
  • 炎症性腸疾患の免疫抑制療法

などに精力的に取り組み、充分な成果をあげています。さらに東京大学医科学研究所中村祐輔教授らと共同して肝癌に対する癌ワクチン療法の臨床研究も行っています。一方、まだ国内で許可されていない新薬に対する治験(国に認められた臨床試験)にも積極的に参加し、多くの患者様にご案内申し上げています。このように消化器内科では多岐にわたる消化器疾患に対して、常に最新の医療を提供しています。

C型慢性肝炎

C型慢性肝炎に対しては800例を超すインターフェロン治療の経験があり、肝がん抑止、肝線維化改善効果、生命予後改善効果を明らかにしています。近年ウイルスに直接作用する薬剤の開発が進み、ウイルスのタイプが1型でウイルス量の多い、これまで難治性とされていたC型慢性肝炎患者さんに対しても、最新の治療では約90%を上回る確率でウイルス排除が期待できます。また患者さんの遺伝子多型やウイルスの遺伝子変異などの測定を積極的に行い、次世代の抗ウイルス療法に向けて個別化された医療の提供を目指しています。

B型慢性肝炎

B型慢性肝炎はインターフェロン治療、抗ウイルス剤である核酸アナログ治療を積極的に取り入れ、活動性の高い慢性肝疾患例を対象に良好な成績が得られています。また発がんに関与する宿主側因子、ウイルス側因子の解析を行い、より適切な診療ができるように取り組んでいます。

肝不全、劇症肝炎

劇症肝炎は極めて重篤で,特に亜急性型は内科治療の限界が認識されています。当科では集中治療部や移植外科と連携し、生体肝移植による亜急性型劇症肝炎の救命実績があります。当院は移植医療を含めた劇症肝炎例に対する集学的治療の可能な県下唯一の施設であることより、熊本県内を始めとして隣接の県からも治療の依頼があり対応しています。当科はその中でも内科的治療を担当しています。また慢性肝疾患からの肝硬変、肝がん、肝不全に対しても生体肝移植を行なっておりますので、ドナーを含めた適応、リスクなどについて御相談がありましたら御連絡下さい。

肝がん診療

肝がんは基礎に慢性肝疾患を有することがほとんどで、特に肝硬変の場合は外科的切除が困難なことが多く、その場合は内科的治療が選択されます。当科で行っている治療としては、経皮的治療であるラジオ波熱凝固療法(RFA)、エタノール注入療法(PEIT)、経血管的治療である肝動脈化学塞栓療法(TACE)、また進行例に対しては留置カテーテルシステムを利用した肝動注化学療法、全身化学療法であるソラフェニブ治療があります。 RFAは年間90例、TACEは200例、肝動注化学療法は20例、ソラフェニブ治療は30例ほど行っており、熊本県の肝がん診療の拠点病院として他医療機関からも数多くご紹介いただいています。また東京大学医科学研究所と共同して肝がんに対する癌ワクチン療法の臨床試験も行っています。具体的にはTACE治療後、あるいは肝動注化学療法中の患者さんに対して癌ワクチン療法の臨床試験を行っております。さらに再発予防の新規薬剤やソラフェニブ不応例に対する新規薬剤の治験にも積極的に参加しており、大学病院の責務として、常に最新の医療を提供しています。

消化管グループは消化器内科病棟、光学医療診療部において、上部消化管、下部消化管、胆道膵臓疾患の診断および治療に携わっております。とりわけ平成19年1月にオープンした新しい光学医療診療部では、内視鏡機器(小腸内視鏡、NBI、3D-EUSなど)も充実し、消化器内科スタッフが主体となって、最新の内視鏡診断・治療を皆様に提供しています。上部消化管では、食道・胃静脈瘤をはじめ、早期胃癌、早期食道癌の内視鏡的治療で多くの実績をあげています。とくに最近では粘膜切開剥離術(ESD)を用いた“より確実な”内視鏡的早期癌治療に取り組んでいます。下部消化管では、早期大腸癌、ポリープなどの内視鏡的切除を行うとともに、潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患に対して、白血球除去療法、TNFα抗体療法などを用いた治療に取り組んでいます。
一方、胆道膵臓疾患関連では、総胆管結石、胆道癌、膵癌、粘液産生性乳頭腫瘍等に対して、超音波内視鏡検査やステント挿入などの内視鏡的治療を積極的に取り入れています。また2008年3月より光学医療診療部に導入されましたカプセル内視鏡を、消化器内科のスタッフが小腸疾患の診断、原因不明の出血源の確認などに活用しております。カプセル内視鏡の詳細は光学医療診療部のホームページをご覧ください。

胆道・膵臓疾患

胆道(胆管、胆のう、十二指腸乳頭)、膵臓領域の疾患に対して、良性から悪性まで幅広く診療を行っています。具体的には胆道がん、膵臓がん、膵神経内分泌腫瘍、膵のう胞性病変(膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)など)、胆管結石、胆のう結石、胆管炎、胆のう炎、膵炎などが対象になります。
胆道・膵臓の悪性疾患は進行が早いものが多いため、早期の診断が重要です。当科では、腹部超音波検査(エコー)、CT、MRI等の画像検査に加え、超音波内視鏡検査(EUS)を積極的に行っております。EUSは小さな病変の発見・診断に最も優れた検査法の一つです。当科ではEUSガイド下の吸引針生検(EUS-FNA)も積極的に行っており、治療前に確実な診断を得ることを心がけております。現在ではEUSを用いた様々な治療も可能になっており、癌性疼痛に対するEUSガイド下の腹腔神経叢ブロック術や膵仮性のう胞治療、胆道ドレナージ術等も行っております。
また、内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP)に関連する処置として、胆管狭窄に対するプラスティックあるいはメタリックステントを用いた胆道ドレナージ、胆管結石、胆のう炎、慢性膵炎に対する内視鏡治療、十二指腸乳頭部腫瘍に対する内視鏡的乳頭切除術等を行っています。また最近では、胃術後症例に対するバルーン内視鏡を用いた胆道・膵臓疾患の検査、治療も行っています。 切除不能の悪性疾患に対しては、入院での化学療法の導入、外来での継続を行っています。また、膵がん、胆管がん、IPMN等の多施設共同研究にも積極的に参加しており、全国の施設と連携をとりながら、より良い診療を行うことを心がけています。



2013年度年間検査数
  • 胆道・膵臓関連EUS:211件
  • 超音波内視鏡下吸引針生検 (EUS-FNA):114件
  • ERCP関連検査:344件