ご挨拶

第56回日本臨床化学会年次学術集会

        開催にあたって


         学術集会長

           安東 由喜雄
            熊本大学大学院生命科学研究部、神経内科学分野

 

 2016年12月2日から3日間、熊本で第56回臨床化学会年次学術集会を開催させていただくことになりました。前回の岡部紘明会長の本学会の開催から数えて実に二十数年ぶりの熊本での開催となります。

 今年は9月から10月にかけて国際学会を含む検査医学や臨床化学関連の学会が目白押しである上、11月もいくつかの学会とバッティングすることから、会期の設定には苦慮いたました。師走の忙しい時期の開催といささか異例ではありますが、期日のオプションがほかになく、このようなことになりました。どうかお許しいただきますようお願い申し上げます。

 「臨床化学会は検査を創る学会、臨床検査医学会は使う学会」と名言をはかれたのは九州大学名誉教授の濵崎直孝先生ですが、今回の学会では、まさにその言葉を活かした演者を選定させていただき、本学術集会のテーマも「創る臨床化学」と致しました。またこれまでの学会では演者が重複しマンネリ化した感もぬぐえない状況でしたので、なるべく新鮮な演者の方に特別講演、教育講演、シンポジストをお願いいたしました。恐らくこれまでにない興味深い内容の講演が拝聴できるものと期待しております。更に本会では若手を積極的に登用するとともに、これまでほとんど取り上げられることのなかった神経関連の研究も紹介したいと考えプログラムを考えさせていただきました。

 本学会がきっかけとなり、これまでにも増して様々な情報発信が行われ、共同研究の起点となることを心から希っております。

 本会の運営に関しましては、幸い、事務局長の池田 勝義熊本大学医学部附属病院中央検査部技師長をはじめとした中央検査部のスタッフ、更には、臨床病態解析学分野教授の松井 啓隆教授、神力 悟講師がお力添えくださり、会の企画から運営まで差配していただいており、準備のほどは万全であると確信しております。どうぞ奮って演題登録をしてくださいますよう心からお願い申し上げます。

 初冬の熊本ではございますが、この時期は海の幸、山の幸とも豊富で美味しく、天草、阿蘇と観光地も多彩であることから、是非本学会に積極的にご参加くださいますようお願い申し上げます。