先端巨大症は下垂体からの成長ホルモン産生過剰により肝臓からIGF-1分泌が亢進し、末端部の肥大・糖代謝異常・悪性腫瘍併発などを引き起こす。特に、未加の場合には、糖代謝異常や脳血管疾患の発症が多く、これらが予後を大きく規定している。AGHDでは、成長ホルモン分泌障害により脂質異常や耐糖能異常が生じるだけでなく、うつ症状なども引き起こすことが知られている。当教室では、当科で診断・治療にあたった症例において、成長ホルモン及びIGF-1と糖代謝異常の関連性やその他の内分泌ホルモンに対する影響について研究を行っている。