熊本大学医学部附属病院 臨床研究棟5階 小児科医局 熊本県熊本市中央区本荘1丁目1番1号 医局 TEL(096)373-5191 FAX(096)366-3471

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小児科のPR
研修医の皆さん、幼かった頃を思い出して下さい。熱が出た、吐いた、下痢したといっては近くの小児科の先生にみてもらったことでしょう。「もしもししましょう、お腹もさわりましょう。あーんして。」全身みてもらって何となく安心したことが思い出されませんか。小児科は、今の医療の問題である専門性の偏重に走ることなく、全身をみながら、子供達が心身ともに健やかに育つように、家族にも配慮する総合診療科として発展してきました。500gの超未熟児から、100kgの肥満の児、救急も心身症も小児科の範囲なのです。もちろんその中で専門性を持つことも大切です。小児科は昔から総合的な一般臨床と専門性のバランスを考えてきた診療科です。高度の専門性を持ちながら、全身をみれる小児科医になってみませんか。幅のひろい小児科です、やることはたくさんあります。きっとあなたの生き甲斐がいくつも見つかるでしょう。
熊本大学小児科医局のPR
沿革と歴史
100年以上の歴史のある熊本大学小児科
熊本大学医学部附属病院はその源を尋ねれば、今から約230有余年前の宝暦の昔、藩主細川重賢侯が建てた肥後医育機関「再春舘」、及び明治3年に創立された熊本藩立病院がその基礎となっています。その後、いくたびかの戦禍をくぐり抜け、昭和24年国立学校設置法により、熊本大学医学部附属病院となりました。小児科誕生の歴史も古く、明治30年7月、私立熊本医学校時代、熊本県立病院小児科部長として赴任された大島為次郎先生が、小児科学を開講されました。それ以降100年以上の歴史をもっています。
歴史は古いが10年進んでいる熊大小児科
医局の運営
日本の各大学で医局廃止など問題が生じていますが、その主因は人事の不透明性や不公平性です。熊大小児科医局は30年以上前から、医局長、教室会議議長を医局員による選挙で選出し、教室会議で人事を決定してきました。本人の希望を尊重しながら、熊本県、周辺県の地域医療にも配慮してきました。公平で透明性の高い民主的な医局運営です。医局費の監査もその会議で同時に行っています。このような医局運営が可能であったのは、歴代教授の先見性と理解、医局の先輩先生の努力のおかげと思っています。
小児救急医療、地域医療への取り組み
熊本方式という小児の時間外救急医療体制を御存じでしょうか。大学、関連病院、開業医が連携して行う小児の時間外救急医療体制で、マスコミや医学雑誌でもたびたび取り上げられています。このような体制は全国でもめずらしく、しかも多大な成果を継続的にあげております。熊大小児科医局は日本の国立大学の中で、小児の時間外救急医療に最も貢献していると言っても過言ではありません。また、平成15年から天草地区での小児の時間外医療のお手伝いも関連病院と開業の先生と協力して始めました。 イメージ
一般小児臨床と高度の専門性の維持
熊大小児科医局はまず各関連病院の特徴を活かした数年間の ローテートにより、一通り小児全般の臨床を学んでもらいます。その中で各自芽生えてくる専門性に対する欲求に答えるべく、大学院進学、国内留学を提供しています。国内留学先は基本的に自由ですが、国立成育医療研究センター、東京女子医大、国立精神・神経医療研究センター、神奈川県こども医療センター、大阪府立母子保健総合医療センターなどに多数留学し、帰熊後はその専門性を活かしてそれぞれ活躍しています。
新生児集中治療室(NICU/GCU)について

現在NICU12床、GCU12床で治療が必要な赤ちゃんの診療を行っています。平成26年には223名の新生児を収容しました。特に先天代謝異常症、重症新生児仮死、超低出生体重児、大学病院での治療を要する外科系疾患、先天奇形などの児を受け入れています。平成26年度は超低出生体重児を18例、重症新生児仮死を37例受け入れ、人工呼吸管理を68例、低体温療法を11例、一酸化窒素吸入療法を5例、血液透析を2例施行しました。このように重症の新生児救急疾患の診療を数多く経験できます。また当院には新生児専用救急車も配備され、平成26年度には50回新生児搬送に出動し、新生児のプライマリケアにも貢献しています。一方、新生児のアミノ酸代謝異常研究や、新生児低酸素性虚血性脳症に対する内因性神経幹細胞賦活研究などの基礎研究や、新生児バイオマーカーの臨床研究なども行っています。
このように、私たちは最先端の新生児医療を地域社会に提供するとともに、5年後、10年後を目指したより良い治療法の開発研究にも力を入れています。

世界的な研究
熊大小児科医局員の誇りが世界トップレベルの研究です。中でも、病態解析や遺伝子関係の業績は有名です。その仕事はPNAS,HepatologyやMol.Genet.Metab.などの有名な雑誌に掲載されたものもあります。また、数多くの臨床系、基礎系の教授を当教室から輩出していることも研究のすばらしさを証明 するものです。現在は再生医療の分野の研究に取り組んでおり、当教室の仕事はマスコミにも取り上げられ、世界的に注目されています。自画自賛の様で恐縮ですが、肝、腎、膵などを再生し、夢のような治療を実現することを目標にしています。将来きっとこの研究が病気の子ども達の役に立つ事を信じて頑張っています。このような仕事は教授の指導のもとに主に大学院生が担当しています。人生は長い、臨床を中心に活躍したい人も一度は研究に没頭する時期があってもいいと思います。大学院を終了して臨床に帰ることも意義深いことです。さらに、夢を追って海外留学するのも全く自由です。

 

Recreation  Time

飲み会、カラオケ、レクレーションが多いのも当医局の特徴です。飲めなくてもかまいません!
コーラ、ウーロン茶で酔っぱらっている人が多いのも当医局の特徴です。