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1.熊大画像診断・治療科はこんな科です。

 画像診断・治療科は内科の一部門として画像診断やIVRを中心として全身を見る内科です。また内視鏡などの消化管も重点的に取り扱い、研修終了後には画像診断を初め、IVR、内視鏡などができるようになることを目指します。
 熊大の画像診断・治療科は画像診断の診療研究レベルは我が国でトップクラスといわれており、IVRの症例数は世界のトップクラスで非常に充実した研修が可能です。また放射線治療科もローテートすることによって、oncologyの考え方を習得可能です。本プログラム終了時には放射線専門医の資格を得るに十分な知識と技能を得ることが可能です。さらに、内視鏡認定医なども取得可能です。
 研修においては熊本大学附属病院画像診断・治療科、放射線治療科と第一線の教育関連病院とが緊密にタイアップし、基幹病院である大学病院と関連病院の教育責任者が直接指導にあたります。また希望によっては一般内科のローテートも可能です。
 画像診断・治療科と放射線治療科合わせて、平成28年には5名、平成29年には6名、平成30年には3名が入局し(10名熊大出身、4名他大学出身、男性10名、女性4名)、大学病院及び基幹病院で楽しく研修中です。また他の診療科からの再入局も歓迎します。
 関連病院は別のページを参考にして頂きたいのですが、基本的に研修医として十分に勉強が出来る環境の病院を選択してもらいます。

2.特 徴

 3年間の後期研修により、放射線専門医資格取得に必要なすべてを研修し習得できます。 国内で最もレベルの高い画像診断、IVRのトレーニングを受けることが可能です。
 全国的にも一流の診療レベルを誇る熊本赤十字病院、熊本医療センター、済生会熊本病院、熊本市民病院、熊本中央病院などの各領域の専門病院をローテートすることにより、各専門医から救急疾患から最先端医療についてまで直接指導を受けることが可能です。
 後期研修中は大学では医員となり、ローテート病院に於いては常勤のスタッフとして勤務します。

3.研修の目標
一般目標:

 主にスーパーローテート終了した医師を対象に画像診断、IVR全般の基本的知識と技術を修得する。また、病棟や外来も持ち、内科の修練も行う。大学附属病院を初め、研修指定病院をローテートすることよって各領域をバランス良く経験し、CT、MRI、RI 等の画像診断やIVRなど、放射線診断専門医としての資質を修得する。

行動目標:
1. 画像診断全般(単純 X 線、透視、マンモグラフィ、CT、MRI、超音波等)の基礎知識を習得し、画像を読影する。
2. 核医学(SPECT, PET など)の基礎知識を習得し、画像を読影する。
3. IVR(血管造影やTAE, PTA, 大動脈ステント留置、肝臓癌や肺癌の経皮下治療など)の基本的手技が出来るようになる。
4. 消化器内視鏡が出来るようになると同時に治療内視鏡や超音波内視鏡について学習する。
5. 胸部X線写真、胃透視やマンモグラフィの基本読影を習得する。
6. 放射線治療の基礎と適応を学ぶ。
7. 病棟管理や一般外来での内科の基礎を学習する。

4.研修のコースとスケジュール

各自の希望に基づき次の研修コースから選択可能である。

a.放射線診断専門医コース

 主にスーパーローテート終了した医師を対象に画像診断、IVR全般の基本的知識と技術を修得する。また、病棟や外来も持ち、内科の修練も行う。大学附属病院を初め、研修指定病院をローテートすることよって各領域をバランス良く経験し、CT、MRI、RI 等の画像診断やIVRなど、放射線診断専門医としての資質を修得する。

b.専門医大学院コース

 将来研究に携わりたい人で専門医の資格と同時に学位も取得するコース。修練内容はa の放射線専門医コースと同等であるが、有給の社会人大学院学生という身分となる。
 プログラム選択においても研究指向を強くし、臨床医のみならず、将来の研究者としての基礎も身につける。尚、1の放射線専門医コースの途中から2へ移行することも可能である。
放射線科の研究は臨床研究が主体のため、後期研修を受けながら専門医と学位を取ることも十分可能である。

c.消化器修練コース

 主に消化器の画像診断、内視鏡、超音波を中心に修練を行うコース。プログラムの選択において集中的に消化器内視鏡を修練できる施設で年間1000例以上の内視鏡を経験することを目指す。また、胃透視、注腸、CT、MRI、超音波、血管造影IVR、PEITやRFA なども習得る。研修後には消化器内視鏡専門医・指導医の受験資格が取得可能である。

研修と専門医

 前期研修終了後、3年間後画像診断、核医学、IVRならびに放射線治療の研修を終了後専門医試験を受験可能である。その後、診断専門医あるいは治療専門医を選択する。

その他、期間中にマンモグラフィー認定医、PET認定医、IVR認定医などの資格を取ることも可能。

5.研修の評価

 所定のチェック項目に対して指導医がチェックする。研修を深めたい領域があれば、関連病院も含めて、追加のローテートを行う。

 最終的には専門医試験合格を目標とする。

放射線専門医試験受験(3年時終了後)

 その他、期間中にマンモグラフィー認定医、PET 認定医などの資格を取ることも可能。

6.研修実施責任者
山下 康行
7.研修指導責任者
画像診断部門 北島 美香
IVR部門 池田 理

領域別研修担当者

脳神経診断領域 北島 美香
胸部診断領域 河中 功一
腹部・骨軟部診断領域 浪本 智弘
心臓血管領域 宇都宮大輔
IVR領域 Vascular 池田 理
IVR領域 Non-Vascular 河中 功一
核医学領域 白石 慎哉
8.連絡先
熊本大学医学部 放射線診断学分野
中浦 猛(医局長)
TEL: 096-373-5261 FAX: 096-373-5342
e-mail: hosyasen@kumamoto-u.ac.jp

熊本大学附属病院以外で臨床研修を終えられた方も熊本大学画像診断・治療科で研修されることを歓迎する。内容は履修した臨床研修プログラムの内容によっても違いますが、個別に相談に乗りますので、遠慮なくご連絡下さい。

9.参考資料

● 画像診断・治療科の診療、研究領域

 現在の医療において、病気を正確に診断していくために医療画像は非常に重要な役割を担っていま す。医療画像にはレントゲン写真のほか造影検査、超音波エコー、CT、MRI、血管造影、内視鏡など 様々な検査の画像が含まれます。画像診断・治療科ではこれらの検査を専門的に施行し、病気を診断する内科系の診療科です。外科手術をするような疾患の診断を担当する内科と言っても良いでしょう。
 また放射線科の仕事の新たな領域として、画像診断を治療に応用した低侵襲治療 (Interventional Radiology)と呼ばれる領域があります。この治療法は手術による治療に比較すると治療中の患者の負担が小さく、治療後の回復も早いという特徴があります。
 当講座ではこれら放射線医学のほぼすべての領域に渡り、トップレベルの診療・教育・研究を行っています。最近では遠隔画像診断などを通して、病院間、あるいは地域とのネットワークづくりにも取り組んでいます。

● 放射線科の需要と供給

 放射線科は新しい画像診断機器の急速な進歩および悪性腫瘍の治療手段の開発、またInterventional Radiology といった新しい分野の出現に伴い、その守備範囲が近年急速に広がってきています。特に診断部門では各臨床科の専門分化が進んできたことにより、それに対応した画像診断の専門家の役割は非常に大きくなっています。また悪性腫瘍が増加している状況下、QOL を重視した治療方法が選択される傾向も強くIVR や放射線治療患者が増加しており、様々な治療設備を導入する病院も増えています。しかし、社会的需要が非常に大きいにもかかわらず学生へのアピール不足のためか、昨今都会での医師過剰と地方での医師不足が叫ばれているにも関わらず、放射線科医は都会でも数が不足しております。特に今後我が国の医療において最も重要視されている放射線治療医の数は極めて少ないといわざる得ません。

● 放射線診断専門医について

 3年間の後期研修修了者には放射線診断専門医試験の受験資格が与えられます。開講以来、研修修了者のほとんどが放射線専門医(診断・治療)の資格を取得しており、現在までに100名以上の専門医試験合格者を出しています。
 過去10年は、ほとんどの研修修了者が専門医の資格を最短の年限で取得しています。

過去3年間の専門医取得者の推移
平成29年度 3
平成28年度 2
平成27年度 5

● その他の放射線関係の専門医、認定医資格

 放射線科でのプログラムを終了することによって放射線専門医以外にマンモグラフィー読影医、IVR 認定医、核医学認定医などの資格を取得可能です。また、消化管を重点的に研修することで、消化器内視鏡認定の資格を得ることも可能です。

● 大学院

 スーパーローテート研修を修了した者は、大学院医学研究科放射線診断学並びに治療学専攻に入学する資格を得ることができます。放射線科は臨床研究を主体としていますので、診療と研究のバリアはほとんど無く、診療が研究に直結します。従って、後期研修を受けながら熊本大学大学院医学系研究科(社会人入学)に同時に入学することによって専門医と学位を同時に取得することも可能です。

過去3年間の学位取得者の推移
平成29年度 3
平成28年度 3
平成27年度 4

● 研修修了者の進路

 開講以来、現在までの研修修了者の多くが、本学あるいは他大学の講師・助教授・教授または公立病院の医長・部長・として活躍しています。また済生会熊本病院検診センターや日赤健康管理センターなどの健診施設へも数多く就職しています。最先端の診断技術以外に一般臨床医として必須のX 線検査、超音波、内視鏡検査の修練が短期間で可能で、将来開業することも可能で、消化器内科や呼吸器内科として開業しているものも数多くおります。

● 海外留学

 大学院終了後、本人の希望に応じて海外に留学が可能です(勿論大学院以外でも可能)。
これまでの海外留学先は次のような施設です。
 ハーバード大学MGH、Boston 大学、UCLA、UCSF、Texas 大学MD Anderson 癌センター、ミシガン大学、ワシントンホスピタルセンター、ウィスコンシン大学(以上米国)、カロリンスカ研究所(スウェーデン)、ハイデルベルグ大学癌研究所(ドイツ)

● 放射線科医のライフスタイル

 放射線科医は勉強することが多くて大変だという声をよく聞きます。確かにカバーする領域は全体では広いのですが、実際には診断医が8割で、2割の人が放射線治療医となっています。また診断においても神経、胸部、腹部など臓器別になっており、必ずしも全領域をカバーする必要はありません。カンファレンスや毎日多くの症例を経験することにより自然と身に付いていきます。
 また、大学では病棟がありますが(主にIVRや術前精査)、大多数の病院ではベッドを持たず、夜呼び出されることはほとんどなく、自分の時間が有効に使えます。その点長い間第一線で活躍できます。またこのような点は女性にとっても有利ではないでしょうか。

● 女性の入局について

 放射線科は被曝を懸念する余り以前は女性の入局者は余り多くありませんでした。しかし、現在では装置は遠隔、デジタル化され、被曝の懸念は全く必要ありません。特に今後はマンモグラフィーや遠隔画像診断など女性の活躍が大いに期待されます。当科は女性のドクターも数多くおります。未婚女性は出張、当直等すべて男性と同様ですが、既婚女性については産休・育休など様々の配慮を行っております。また前述の遠隔医療によって自宅で仕事をすることも可能です。