インスリン受容体細胞外ドメインの血糖コントロール指標としての役割
高血糖が存在すると、インスリン受容体の細胞外ドメインが何らかの酵素反応により切断され、可溶性インスリン受容体 (sIR: soluble insulin receptor)となって血中に増加する。当教室では、徳島大学との共同研究により、このsIRがHbA1cとは異なる短期的な血糖変動指標として信頼性が高いことを大規模な症例検討により見出した。特に、血糖が上昇する際、下降する際の即時的な追尾性に優れた指標として1.5-AGやグリコアルブミンよりも優れている可能性を追求している。