熊本大学 - Kumamoto University
熊本大学大学院生命科学研究部 代謝内科学分野
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研究内容

原発性アルドステロン症に対する高感度診断法の開発

 原発性アルドステロン症 (PA: primary aldosteronism)は、近年では二次性高血圧症の原因疾患として最も頻度が高く、報告によっては全高血圧症患者の5~10%を占めるとも言われており、その正確かつ迅速な診断が重要である。当教室では、アゼルニジピンがレニン活性に影響を与えず、十分な血圧低下効果を示すことから、PAスクリーニング時における降圧薬として、有用であることを報告した。また、迅速ACTH負荷試験が、PAの診断に感度・特異度とも十分なレベルにあり、簡便・安価・迅速なPA診断に有効であることを示し、PA診断の標準化につなげたいと研究を続けている。


(参考文献)

  1. Kondo T, Goto R, Sonoda K, Yasuda T, Ono K, Takaki Y, Yatsuda R, Miyamura N, Araki E. Plasma renin activity and aldosterone concentration are not altered by the novel calcium channel antagonist, azelnidipine, in hypertensive patients. Intern Med. 49:637-643, 2010.