原発性アルドステロン症 (PA: primary aldosteronism)は、近年では二次性高血圧症の原因疾患として最も頻度が高く、報告によっては全高血圧症患者の5~10%を占めるとも言われており、その正確かつ迅速な診断が重要である。当教室では、アゼルニジピンがレニン活性に影響を与えず、十分な血圧低下効果を示すことから、PAスクリーニング時における降圧薬として、有用であることを報告した。また、迅速ACTH負荷試験が、PAの診断に感度・特異度とも十分なレベルにあり、簡便・安価・迅速なPA診断に有効であることを示し、PA診断の標準化につなげたいと研究を続けている。
(参考文献)