熊本大学 - Kumamoto University
熊本大学大学院生命科学研究部 代謝内科学分野
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研究内容

甲状腺ホルモン受容体異常症の臨床病態と遺伝子変異

 甲状腺ホルモン不応症とは,甲状腺ホルモンに対する標的組織の反応性が低下した病態であり,基本的には甲状腺ホルモン受容体(TR)を中心とした甲状腺ホルモン作用機構の異常によるものと考えられている。血中甲状腺ホルモン(FT4、FT3)が高値であるにもかかわらず,甲状腺刺激ホルモン(TSH)が抑制されていない、あるいは上昇しているような不適切な分泌状態にあり、TSH不適切分泌症候群(syndrome of inappropriate secretion of TSH;SlTSH)に含まれる。当科では甲状腺ホルモン不応症の分子学的診断のため、甲状腺ホルモン受容体(TRβ)の遺伝子診断を実施している。また甲状腺癌とTRβ異常の関連について解析をすすめている。