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研修だより

平成23年研修修了者座談会

  新臨床研修医制度も8年目を迎え、昨年は一部見直し後の新たなプログラムが始まっています。
 研修医の面談やアンケート等に加え、今回、研修修了者による座談会を企画致しました。4月から専門診療科に進んだ若手医師達と熊大研修に関するテーマで座談会形式の意見交換を行いましたのでその模様をお届けします。


 平成23年5月18日 於:総合臨床研修センター(中央棟7階)
                      19時〜20時(お弁当あり)

参加者リスト)
  馬場秀夫センター長
  河隆敏副センター長
  研修修了者
  司会進行
(コース)
(在籍科) (基幹病院施設)
D
小児移植外科 熊本大学医学部付属病院
A
小児科 国立熊本医療センター
A
呼吸器内科 熊本赤十字病院
B
消化器内科 国立熊本南病院
A
呼吸器外科 宮崎県立延岡病院
C
産婦人科 下関厚生病院
B
乳腺内分泌外科 国立再春荘病院
C
消化器外科 下関厚生病院
C
消化器外科 熊本市民病院
D
呼吸器内科 熊本大学医学部付属病院
   
研修座談会当日の流れ  
19:00〜 研修センター演習室に三々五々集合し、
まずは中華弁当にて一息。
19:10までに全員出席(1名が緊急手術により欠席)となった。
会に先立ち修了時のアンケート結果を説明し、全体の傾向を把握してもらった。
馬場センター長(以下Pと省略)と石河副センター長の司会進行で座談会を開始した。
  (発言者はプログラムコース(性別)で表記)
 
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P:  それではよろしくお願いします。まず各プログラムは全体的にどうでした?
D(M) 「僕は外科を最初から志望していた。Dプログラムは自分にはよかった、合っていた。」
A(F) 「2年目の外病院で症例が多かったので、1年目から外でも良かったかもと思った。麻酔科が最初だったら良かったかな。全身管理とか、手技とか最初に。でも(色々あって)結果的には1年目大学でよかった。個人的事情についても研修センターの○○さんが相談に乗ってくれて精神的に助かったので。」
B(F) 「短期間でも色々な科を廻れてよかった。それに色々な病院も廻れたところがよかった。」
A(M) 「いきなり外の病院で始めるより大学で慣らしたほうがよいのでは。(Aプログラムのように)」
B(F) 「自分ではBはよかったな、と思ってる。」
C(M) 「Cプログラムでは、まず外の病院に出勤してその日から現場、実践で叩き込まれた。自分にはその順序が合っていた。」
C(M) 「Cだと2年目の選択期間8ヶ月は大学で選べる、大学で長く考えられた。色々な科を回って入局も決めることができた。」
D(M) 「最初のイメージでは症例数は外病院が多く、じっくり考えるのが大学病院だと思ってた。Dは大学で短くても色々と廻れた。たとえ1ヵ月でも各科を廻れてよかった。実際には診療科によって症例数や大変さが違うということやその科の雰囲気がわかった。」
 
  全体風景1
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P: 各診療科の研修期間についてはどう思った?
D(M) 「1ヵ月では少ないとは思ったけれど、意中の科以外をちょっとでも廻れたのはよかった。行ってみなければ、その科の考え方はわからなかったと思う。考え方とかに触れることができた。」
A(F) 「進みたい科に関係したところだけうまく廻るのがいいのかも。でも、これだけ選択枝に自由があって、関係ない科も廻れたのは収穫だった。」
 
P: 研修中の良かったこと、悪かったこと、研修以外のことでも。
D(M) 「いろんなところで言ってますけど、2年間大学病院にいて、横・縦の人間関係、つながりができた。相談もしやすく、安心感がある。外病院のことを知らないかもしれないけれど、それは今から腰を落ち着けてやっていく。自分にはDが良かった、人間関係、知り合い、みんからも自分を知ってもらえた。」
A(F) 「大学にいるときは人間関係、知り合いが増え、いろんな人と知り合えた。それから良かったのは学会発表とかできたこと。外ではあまりできなかった。特に大学にいる時に国際学会にも出せた。実は行けなかったけど。悪いところは雑務、もの運びなどあって、それ自体は研修内容と違うような気がした。もちろん大学以外の病院でもあったけど。シューターなどのシステムがあれば。雑用などが病棟によって異なるが、短期の研修医にはわからないところがあった。」
A(F) 「大学ではいろんな人と知り合えた。大学病院のプログラムには色々な考え方の人がいて、それが助かった。外病院では同じような(考え方で)がんばる人たちがいた。でも、きついとき、弱音をはくときには色々な考え方の人がいてくれたほうが良かった。いつもがんばろうじゃなくて、ときには無理しないで休もうとか(言ってくれたり)、一緒に飲みに行ってくれたり。」
B(F) 「一番印象に残ったのはリハビリ研修にいったこと。2ヶ月も研修したのはいい経験だった。思っていた以上に自分のためになった。(その意味で)大学のいいところは選択枝が多かったこと。入局する科以外とかもともと苦手な診療科にも行けてよかった。そこでも根気強く教えてもらえた。ただ、外に比べるとリスクマネージメントの対応とかが少ないような、外の病院でははっきりしていた。大学では危機管理の指導が弱いと思った。」
A(M) 「大学内は色々な研修科の選択ができるし、そのタイミングが選べる。外病院のプログラムには最初から全部決まっていて、選択範囲が少ないところがあり、その病院では休みがとりにくかった。でも、全体的にBプログラムでまずかったことはなかった。もしかして他の病院のプログラムだったら、と思うことはいろんな地域の人、例えば関東の人とかに知りあえたかもしれないこと。延岡に行ったとき、宮崎県の医師に会えたことがよかったので、そういう意味で。逆に言うと大学病院ではもともと知り合いが多く、安心。」
 
  全体風景2
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P: もし変えるとしたらどういうところ?もっと広域の病院とかに参加してほしい?近県の有名病院とか?
A(M) 「考えていなかったけど・・・。でもその病院に行きたい人は最初からそこにいくかも、まあどうですかね。熊大プログラムは知ってる人同士で働きやすかった面があるので。」
D(F) 「ここで良かったことはプログラムの融通がきいたこと。うれしかったですね。ぎりぎりでも選択科を変えさせてくれて、迷惑かけたけど。それに産婦人科では赤ちゃんを沢山取り上げた、これからにはあんまり関係しないけれど。科によってかなり違う。すごいいい指導医に会ったりとか。今自分の科では3年目が研修医を教えたりするけど、どうですかね。」
C(M) 「選択枝の融通がきいた。一回(希望を)出して、途中で勉強したいことが変わって、2年目になってからも色々希望したけれど、変更してもらえた。」
 
P: 大学病院プログラムの悪いところも言っていいよ
C(M) 「途中から研修医室のパソコンが7割ぐらい使えなかった。最終的には4台ぐらいで、レポートもつくれない。電源も無く持ち込みノートパソコンも難しい。」
(事故によりパソコンが故障・電源が切れたなどの理由、現時点では復旧などの説明あり)
C(M) 「言うことがなくなった。融通が利いたし、やりたいことがあるひとは結局やりたいようにできる。入局を考えるヒトは断然大学プログラムがいいと思う。外の病院にはいずれは行くのだから、大学に慣れて、こういう環境を知るべき。他には、僻地医療は良かった。ぜんぜん違う環境で良かった。地域医療の選択枝が広いことはもっともっとアピールしていいと思う。」
D(M) 「うーん。なくなってきた。(たとえばD以外の他のコースにしておけば良かったとかは?)やーそう思ったことはないですね。行きたい科も決めていたし、○○先生が言ったように人とのつながりができたし、診療しやすいし、Dで良かった。」
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P: 他にひとこと、これは言っておきたいことなど。
A(M) 「大学病院に関してですか。大学はナースが強い。病棟や師長さんによっても違う。まあ外でもそうだけど。」
B(F) 「病棟ごとのルールの違いは結構ストレス。病院での基準、規定を決めてもらったら仕事しやすい。」
A(F) 「仮眠室を使えるように。きついときに休む場所がない。患者の状態、体調などでどうしても体を休めたいときがある。そんなときでも仮眠室が使えずに横目で見ていた。どこの病院にも多少ある。今は机があるからいいけど。」
A(F) 「お産や重症などで病院に長くいるとき、ソファに寝るしかなくて・・・。」
 
P: ちょっと休める場所をつくるといいだろうか。体調不良のときに使えるスペースとか、わかりました、これは検討します。
(研修医の労働基準や大学病院では当直はプログラムに入れていないことなどの説明を補足)
A(F) 「よくわからないけど、外来のナースが減るとかで、医師側、研修医側に負担が来ていた。」 (診療科によるのかもしれないが病院の体制としてはそのような方針は無いはずだが。また、外来・病棟クラークなどの配置・拡充で負担の軽減を進めていると補足)
D(M) 「大学しか知らないので、雑務といってもまあこんなもんかな程度、これから外に行くと思い出になるかも(笑)。」
C(M) 「大学病院はなんでもそろっている。やる気になれば、なんでもある」
C(M) 「エコーひとつでも機械の質が違うかな。大規模病院なので、短い期間では各部署のやり方に慣れたと思ったら終了となる、でも外病院でも地方ルールはある。」
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P: 自由度を優先して選択科を増やすと、短期間でそこに慣れるのは難しいかもしれない。
B(F) 「人が多いというのはうれしいですね。科によってはたくさん人がいていいですね。体調が悪いときも誰かがいる。遅くなっても誰かに指導してもらえるし。大学では当直がないのはよくわからない」
 
P: 大学病院でも当直あったほうががいい?(挙手してもらう) あー半々ぐらいですね。
 ライフワークバランスはどうだった?例えば外病院と大学病院の差とかは?
A(M) 「同級生が大学にいるときは休みを一緒に過ごしたりした。外の病院では研修医の休みはいらないとか言われたりもした。」
B(F) 「自分が行った外病院では土日が基本休み。休むかどうかは自分での判断が必要。大学にいるときは(休みでも)カンファとか色々用意していた。」
A(F) 「大学は先輩が当直なので、まず安心。外の病院だと電話が鳴りっぱなし。人が多いと安心。」
A(F) 「自分は外病院で長期の休みが取れた。」
D(M) 「普段からあまり休みを意識しなかった。研修としては当然かな」
A(F) 「大学病院では上級医の先生が当直なので、もう帰っていいよ、といわれると安心して帰れた。外の病院ではが多くて休みは難しかった。」
C(M) 「休みがあるないは病院によって違う、あまり気にしていなかった。」
C(M) 「科によっても考え方が違う。オフとオンの切り替えは自分でやった。」
A(M) 「結構のんびりと、休みは十分でした。でも遠出はしなかった。なるべく市内にいるようにした。」
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P: 指導医とのコミニュケーションはどうだった? 心に残ったことがある?
B(F) 「忙しい○○科で、夜中2時3時までカンファの準備につきあってもらえた、先生たちも家庭があるのに、研修医はいいけど」
A(F) 「私が会った先生方はみんなすばらしい人ばかりで、一生懸命育ててもらった、顔色が悪いときには心配してくれたり・・・」
A(F) 「個人攻撃する先生はつらかった」
D(M) 「何も問題もなかった」
D(M) 「やー特に問題は」
C(M) 「特に問題なかったです」
C(M) 「いい先生に当たってました」
(気を遣わずに、もっと本音をどうぞ)
B(F) 「緩和に興味があって、本だけではわからなかったけど、いい先生に指導してもらえた」
 
  終了時
 
P: じゃあ最後に、研修で進路を決めた時期やきっかけは?
 (挙手にて大学を卒業するときに決めていた人が半分、2年目の後半に決めた人が半分ぐらい)
大半は自分がその科を廻って最終的に決めたとのこと。
B(F) 「急変時にかけつけてくれた。ひとりで煮詰まるようなこと、危険にならないようにすぐにきてくれたことが大きかった」
     
   最後に記念写真を撮影し、次の研修医へのメッセージ"熊大研修で頑張って下さい"のエールを頂きました。
 話がひろがり、予想外に時間をとることになりましたが、有意義な座談会でした。ここで出された要望については馬場センター長が早速検討しており、コンピューターや休憩場所、アメニティーの問題などに対応しています。
 研修修了者の皆さんありがとうございました。そして2年間の研修お疲れ様でした。
  (一部個人名、診療科、病院名は伏せております。ご了承下さい。 文責:石河隆敏)
   
   
  記念撮影  
 

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