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海外学会にいこう!
学会一覧
2018年EGS
フィレンツェで行われたEGSに参加しました。EGSへの参加は久しぶりですが、この学会はヨーロッパの観光地で開催されることが多い学会です。フィレンツェは芸術の都で、美術館を巡るだけでも数日~1週間はかかるほどの多くの美術館があります。私は美術に疎いので美術品を見てもそのすごさにピンとこないのですが、アカデミア美術館にあるダビデ像はやはり素晴らしい作品でした。学会開催期間中は観光シーズンで、フィレンツェ市内は観光客が非常に多く、有名なドゥオーモ(教会)の屋根に上るためのチケットは完売で、大聖堂へ入るのも長蛇の列でした。また、電車で1時間ほどの距離に斜塔で有名なピサがあり、学会の空き時間で斜塔見学へも行きました(定番のポーズで記念写真、写真1)。さて肝心の学会発表ですが、私は線維柱帯細胞の貪食に関する研究内容でポスター発表を行いました(写真2)。日本からも多くの先生方が参加されており、私のポスター発表数名の日本の先生方が質問をしてくださいました。ただ、臨床系の内容が圧倒的に多い学会ですので、やはり質問に来られる方は圧倒的に少なかったです。
2017年APAO
2017年3月にシンガポールで行われたAsia-Pacific Academy of Ophthalmology Congress (APAO)に 『Prospective Trial of Treat-and-Extend versus Every Two Months Dosing with Aflibercept for Wet Age-Related Macular Degeneration』 というタイトルで加齢黄斑変性に対するアフリベルセプトのTreat-and-extend投与法と定期投与法の一年間の治療成績の多施設前向き比較検討の結果を発表しました。今回は初めてE-posterでの発表を選択してみました。事前にPDFファイルとオーディオファイルをアップデートすることで紙のポスターを持参することなく手ぶらで学会へ行けますし、スマホのアプリをダウンロードすれば会場に行かなくてもPDFを閲覧できるのはとても便利なのですが、やはりポスター会場をぶらぶらと歩きながら興味のあるポスターを探したり直接ディスカッションしたりすることができないのは少し物足りないところです。また、加齢黄斑変性のセッションではやはりアジアの学会なので欧米の学会ではあまり話題にならないポリープ状脈絡膜血管症に関しての話題が多かったのが印象的でした。
学会期間中に今回の発表の共同演者である出田先生にお誘いいただき柳先生のご案内でSingapore National Eye Center (SNEC) の見学をさせていただきました。SNECはEye Centerだけで8階建ての単独ビルを有し、年間外来患者が約30万人、手術件数はほとんどが外来手術で年間約27000件、眼科医が約80人と非常に大きな施設です。学会中は外来はほとんど休診されており各セクションのスタッフが丁寧に案内してくださり診察室の中や一部裏側まで見ることができましたが、外来や研究室のスペースの贅沢な使い方は本当に羨ましい限りでした。
シンガポールに来るのは初めてということで夜はナイトサファリや植物園、星付きのディナー等を堪能いたしましたが、1番の思い出は稲谷先生とご一緒させていただいたドリアンツアーです。自分は匂いが全く受け付けず一口でギブアップでしたので稲谷先生、小島先生がとても美味しそうに食べていたのが不思議でなりませんでした。
学会会場にて
SNEC正面玄関
SNECフロアマップ、大きな建物でした
ドリアン。猫山王という高級ブランドだそうです。
2017年WGC
眼科入局3年目の船蔵と申します。僕は2017年7月にヘルシンキで開催されたWorld Glaucoma Congress(WGC)に同行させていただきました。ヘルシンキは北緯60度と高緯度のため、夏至の前後は白夜に近い状況で、滞在中も日没は23時頃で常に明るかったです。気候は日本の4月くらいと思っていたより温暖でした。街並みは樹が多く、石畳の道路を路面電車が走る、美しい港町でした。
学会は海外の研究のポスター展示を拝見し、井上先生の講演を聴講させていただきました。各国の先生方と堂々と質疑応答をされている様子は誇らしく、大変刺激になりました(僕は詳しい内容はわかりませんでしたが、、、)。
空き時間にはバルト海をフェリーで移動し、エストニアのタリンに渡りました。世界遺産の旧市街を散策し、歴史ある街の風景を見ることができ、とても感動しました。
そして、何より思い出に残ったのは、帰国直前のヘルシンキ空港の出発案内板に記載された、FINNAIRのFUKUOKA→canceledの表示でした。そこからは色々と大変で、まさか上海に行くとは思いませんでしたが、引率していただいた小島先生と無事に日本に帰り着く事ができ、ほっとしました。これに懲りずに、また海外学会に参加できればと思います。