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癌は我が国における死因の第一位を占めているため、多様な治療法が開発されてきましたが、未だ十分な成果を上げるに至っていません。近年、癌細胞はジェネティックあるいはエピジェネティックな制御を受け、正常な細胞と異なる代謝動態を呈していることが明らかになっており、これらは癌の新たな予防・診断・治療の分子標的として注目されています。一方、代謝異常疾患である糖尿病は様々な癌の罹患リスクであることが明らかになっており、その機序の解明も、癌対策をおこなう上で極めて重要です。
研究拠点では、「代謝の観点から癌の新規予防・診断・治療法の開発を目指す」という新しい発想に基づく先端的研究領域に焦点を絞り、熊本大学内でこれまで個別に研究がなされていた"がん"と"代謝" の分野の本邦を代表する専門家が集結し、多面的・有機的に連携した新たな研究拠点を形成いたします。癌治療に関するトランスレーショナル研究を展開し、研究成果を社会に還元していくと共に、新たな国際共同研究体制の構築・次世代若手研究者の育成を推進しながら世界トップレベルの研究展開を目指します。