患者様へ

小腸移植の手引き

生体小腸移植のあらまし

 血液型が一致または適合した親族のかたからドナーが選択されます。年齢65歳程度までの成人です。ドナー検査で的確性が判断されて手術になります。おなかの手術をしたことがあるひと、感染症やがんをもっているかた、そのほか、持病があるひとはドナーになれません。

 ドナーからは、レシピエントの体格に応じて、1-1.5mの小腸が切除されて、移植用小腸として用いられます。成人の小腸は3-4mありますので、この程度切除しても、当初は少し下痢がありますが、まもなく順応してきます。ドナーのおなかの傷は、おへそをまたいだ、おなかの中央部を縦に切開する(正中切開)ものです。ドナーは、約3週間程度の入院となります。詳細な合併症などは口頭で説明いたします。

 レシピエントは、年齢や、それまでの手術に応じて、おなかの傷が選択されます。腸が動きにくい病気のときは、自分の小腸を切り取ってから、移植する腸をおなかに入れて血管(動脈、静脈)をつなぎます。短腸のときは、特に自分の小腸は切り取らずに、移植される腸をおなかに入れて血管をつなぎます。口側の腸は自分の腸とつないで食物が流れるようにし、肛門側の腸の端は、「人工肛門」として、皮膚に出しておきます。ここから便がでるようになり、また拒絶反応の診断のためにする内視鏡を入れる穴になります。

 術後は、後述の脳死移植同様の管理を行います。

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