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熊本大学大学院
生命科学研究部
光学医療診療部
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光学医療診療部部長 田中 靖人

このたび、光学医療診療部(内視鏡室)のホームページをリニューアルいたしました。

光学医療診療部は中央診療棟2階に位置し、内視鏡検査や治療を担当する部門で、消化器内科、消化器外科、呼吸器内科、呼吸器外科、放射線科、移植外科・小児外科により共同で運営されております。当部門では、「先端医療内視鏡診断治療システム」と総称される、拡大内視鏡、超音波内視鏡、小腸内視鏡をはじめとした先端の内視鏡と関連機器、内視鏡ファイリングシステム、レポートシステムなどを導入し、消化器疾患や呼吸器疾患の診断のための検査内視鏡に加えて、治療内視鏡を積極的に行っております。

スタッフは充実しており、日本消化器内視鏡学会指導医3名、専門医12名、日本呼吸器内視鏡学会指導医3名、専門医4名を含む、熟練した医師スタッフとベテラン看護スタッフとが業務を担当しております。

当院での内視鏡検査数は、2019年度の実績では、上部内視鏡 4,983件、下部内視鏡 2,300件、気管支鏡 314件となっており、特に内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は食道80例、胃86例、大腸 49例、また耳鼻咽喉科との合同治療であるELPSは19例、消化器外科との合同内視鏡手術(LECS)は13例行っています。また胆膵内視鏡検査数は414件で、超音波内視鏡下針生検(EUS-FNA)も162例と増加傾向にあります。また内視鏡により食道胃静脈瘤の予防的治療を行い、破裂による突然の出血を予防することで肝硬変の悪化を抑えています。さらに小腸内視鏡は、小腸の病気の診断や原因不明の消化管出血の出血源の発見にその有用性を発揮しています。また最先端の「カプセル内視鏡」は、小腸疾患や原因不明の出血に対して苦痛のまったくないスクリーニング検査として期待されており、小腸内視鏡と組み合わせることで、より精度の高い内視鏡的診断が可能になります。

当部門では、"苦痛の少ない"内視鏡検査を心がけると共に、検査中は患者様の全身状態を厳重にチェックし安全を確保しております。さらに内視鏡機器の洗浄や消毒は日本消化器内視鏡学会のガイドラインに準拠しており、検査を介しての細菌感染やウイルス感染は皆無です。

また光学医療診療部の医師や看護師等の医療スタッフは全員、卒後教育などを通して最新の知識と技術を習得し、内視鏡検査・治療を常に高い水準に保つよう努めています。

このように光学医療診療部は、最先端の内視鏡機器と高い技術水準により、皆様に安全で信頼度の高い内視鏡検査・治療を提供させていただいております。

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