移植医療推進事業「人と人とがつながって、いのちがつながる」
(市民公開講座)が開催されました
11月6日(日)の移植医療街頭キャンペーンに引き続き、翌週の11月13日(日)にホテルニューオータニ熊本にて「移植医療推進市民公開講座『人と人がつながって、いのちがつながる』」を熊本県との共催により、開催いたしました。この移植医療推進のための市民講座は、2008年より始まり、今年で9年目を数え、今回も約60名のご参加がありました。
▲写真/会場はホテルニューオータニ熊本でした。
▲写真/冒頭に熊本大学小児外科移植外科教授猪股先生よりお話しいただきました。
今回の市民講座では、まず初めに、熊本県立大津高等学校放送部の生徒さんによる、NHK杯全国高校放送コンテスト受賞作品の上映を行い、それらの取材経験をもとに、移植医療への若い世代の見解についてお話いただきました。
▲写真左/熊本県立大津高等学校放送部の生徒さんによるNHK杯全国高校放送コンテスト受賞作品の上映。▲写真右/取材の中で感じたことや考えたことを話してくれました。 |
次に、腎移植を実際に受けられた方々から、今年の熊本地震の経験から移植医療に対して、どのような事を感じ考えたか、実体験をお話しいただきました。移植を受けて元気になっていたからこそ、体力面でも被災した市民の皆様のために働くことができた、と話される方もいらっしゃいました。
▲写真左/腎移植を受けられた方より、熊本地震を経験して思ったことをお話していただきました。▲写真右/「ORANGE」のお二人によるミニコンサート。 |
その後はバイオリンとピアノデュオ「ORANGE」のお二人の心温まるミニコンサートを行い、最後に「脳死肝移植の現状」について、熊本大学小児外科・移植外科の菅原寧彦先生よりお話しいただきました。なぜ移植が必要なのか、日本の生体肝移植、脳死肝移植の現状を、わかりやすく説明して下さいました。
▲写真左/熊本大学小児外科移植外科准教授の菅原寧彦先生に御講演いただきました。 |
今回の参加者は医療関係者の方が多かったことから、今後は、さらに若い世代の方への働きかけが必要であるという課題も残りました。今後も引き続き移植医療推進に向け、取り組みを行ってまいりたいと考えています。
熊本大学医学部附属病院 移植医療センター
レシピエント移植コーディネーター
西島真知子、安藤恵子