熊本大学大学院生命科学研究部 乳腺・内分泌外科 講座 患者さま・一般の皆様へ 医療者・医学生の皆様へ

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乳癌の進展におけるエクソソームmiRNA発現の意義


はじめに

近年、血液中の癌細胞や遺伝情報を調べることで、治療効果や予後の予測を行う、「体液診断」の有用性が示唆されています。本研究では、血清中の細胞小胞顆粒であるエクソソームに着目し、内包されるmiRNA(遺伝子の発現調整に関与する小分子RNA)の臨床学的意義を検討します。

対象

本研究は、2002年以降当科で治療及び手術を行った患者様を対象としております。手術時及び治療前に提供頂いた血液検体を、研究に使用させて頂きます。

研究内容

血清中に含まれるエクソソームを抽出し、更に内包されるmiRNAの発現量を測定します。この発現量と、薬剤の治療効果や予後との関連を調べます。

医学上の貢献

本研究により、比較的侵襲の少ない血液検査で、乳癌の予後や治療効果を測定できる方法の開発が期待されます。

癌細胞から分泌されるエクソソームは、遠く離れた細胞にも作用し、自身が住みやすい環境を整備していく

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