研究内容
沿革概要
2004(平成16)年 11月 熊本大学大学院乳腺内分泌外科学分野として開講研究プロジェクト名および概要
- Ⅰ. 乳癌におけるエストロゲンレセプター(ER)の異常に関する研究
- ER遺伝子の増幅や変異とERの機能特にホルモン依存性について検索する。
- Ⅱ. 低用量エストロゲン療法における臨床的、基礎的検討
- エスロトゲン枯渇療法後の低用量エストロゲン療法の臨床的効果と基礎的メカニズムを検索する。
- Ⅲ. Liquid Biopsy(採血検査)による治療効果予測診断
- 採血検体から得られる情報(serum DNA, 全血RNA, Exosome中の核酸変異・発現)を解析し、次世代の治療効果診断ツールを創る。
- Ⅳ. 乳癌におけるRare genomic aberrationの臨床的意義の解明
- 近年の次世代シークエンスによって炙り出された乳癌の Rare genomic aberration が臨床的にどのような意義を持つのかを探り、治療への応用を検討する。
- Ⅴ. 転移性乳癌におけるバイオロジーの解明
- 治療による淘汰や転移を起こすべきローンにより、転移巣は原発巣とは異なる性質を持つ。転移巣の腫瘍性質を解明し、臨床的重要性や治療への応用を検討する。
- Ⅵ. 臨床試験に附随した乳癌ホルモン療法に関するトランスレーショナル研究
- 非ステロイド系アロマターゼ阻害薬に不応例に対する治療法の模索、また手術前に短期間ホルモン療法を施行した際の腫瘍性質の変化を捉えることで非ステロイド系アロマターゼ阻害薬よる治療効果予測を、オリジナルの臨床試験と連動して包括的に行う。
- Ⅶ. BRCA1機能低下とTriple Negative乳癌に関する研究
- 原発・転移乳癌を対象に BRCA1 機能低下による遺伝子修復機構不全について検索し、治療効果予測診断を行う。
- Ⅷ. 全身治療に先立つセンチネルリンパ生検による新しい乳癌治療の組み立てに関する研究
- SNB の実臨床的な研究とリンパ節微小転移の臨床的意義について検討する。
氏名 | 役職 | 研究プロジェクト |
---|---|---|
山本 豊 | 准教授 | Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ,Ⅶ,Ⅷ |
指宿 睦子 | 特任准教授 | Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ,Ⅶ,Ⅷ |
末田 愛子 | 助教 | Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ,Ⅶ,Ⅷ |
竹下 卓志 | 特任助教 | Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅷ |
冨口 麻衣 | 特任助教 社会人大学院生(博士課程) |
Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ,Ⅶ,Ⅷ |
西村 純子 | 医員 | Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ |
藤木 義敬 | 大学院生(博士課程) | Ⅳ,Ⅴ,Ⅶ |
後藤 理沙 | 大学院生(博士課程) | Ⅳ,Ⅴ,Ⅶ |
邱 什 | 大学院生(博士課程) | Ⅳ,Ⅴ,Ⅶ |
特殊技術・特殊装置
- センチネルリンパ節生検
- Vacuum Assisted Biopsy
- 免疫組織化学法
- Digital PCR, 定量PCRによる変異発現解析
- 統計学的解析手法
- DNAシークエンス解析
- FISH法による遺伝子増幅解析
- 家族性腫瘍の遺伝子検索