部長挨拶

皆様に就任のご挨拶を申し上げます。令和5年4月1日より熊本大学病院中央検査部長に就任致しました田中靖人です。

中央検査部は中央診療施設の一つであり、そのミッションは正確な臨床検査結果を迅速、確実、安全にお届けして診断・治療に貢献することにあります。熊本大学病院は熊本県唯一の特定機能病院として高度先端医療行為を必要とする患者に対応する必要があり、中央検査部はその先端医療の基盤となる検査を担当しています。中央検査部は国際規格の臨床検査室認定のISO15189 2012を取得し様々な臨床検査において検査結果の精度を保証しています。

熊本大学病院は、厚生労働省からがん診療連携拠点病院としての指定を受け、熊本県におけるがん診療の中核となっております。最先端の質の高いがん医療を提供することが求められており、中央検査部もその重責の一端を担っています。がん診療では、ゲノム検査が臨床応用されがん遺伝子パネル検査が保険適応となりました。2023年度から本院もがんゲノム医療拠点病院に指定され、「がん遺伝子パネル検査」を実施する窓口となり検査を行っています。がんゲノムセンターを当院がんセンター内に設置して中央検査部遺伝子検査室との連携により、その推進を図っております。また、昨年度より超音波センターを新たに設立し、中央放射線科とも連携して、心臓のみならず、腹部や表在の超音波検査にも取り組んでおります。
新型コロナウイルスは、5類への移⾏によって社会的ルールは変更されましたが、医療機関における感染対策の緩和はクラスター発⽣などの誘因となり、⼀般診療にも⼤きな影響が出るため、医療機関での感染対策の基本は変わりません。社会全体が緩和の⽅向に向かっても、医療機関はある程度の感染対策は継続せざるを得ないので、中央検査部としましても迅速な対応を継続し、一丸となって安全で正確な検査結果を遅滞なく届け医療現場を支えて参ります。引き続き、よろしくお願い申し上げます。


令和5年5月

熊本大学病院中央検査部長
田中靖人