生理機能検査室

 生理機能検査室では、14名の臨床検査技師が、心電図、超音波検査、肺機能検査、脳波検査、筋
 電図検査などを行っています。患者様に優しい検査室、患者様からも臨床の現場からも信頼され
 る検査室を目指して日々検査業務に臨んでいます。

 ・生理機能検査室の配置

 中央診療棟3階に位置しており、2014年に外来診療棟が移転し、検査室がより近くなりました。
 中央採血室(外来診療棟2階)からはエスカレータ、もしくはエレベーターで3階へお上がりくださ
 い。


 ・生理機能検査室での検査の受け方

 受付にて、外来患者様に対しては受診票、入院患者様ではリストバンドを用いてご本人確
 認を行います。各検査時にご本人に氏名、生年月日などの確認を再度行い、患者取り違い
 事故のないよう徹底しております。ご協力をお願いいたします。
 生理機能検査室では予約優先での検査を行っております。検査によっては順番が前後する
 ことがございますがご了承ください。

 検査カフェの受付も生理機能検査室の受付にて行っています。気軽に健康チェックが行え
 る検査カフェをどうぞご利用ください。


 ・検査内容

  生理機能検査室では次のような検査を行っています。
 心電図検査
  心臓が動くときに発生する微弱な電気的信号を
  波形として表し不整脈などの異常がないかを調べます。
  ・安静時12誘導心電図 
   ベッドに横になり、安静にしている時の心電図を調
   べます。
   手足に力が入っていると検査に影響がありますので
   できるだけリラックスした状態でお願いします。

  ・運動負荷心電図検査 
   安静時と異なり、運動によって心臓に負担を
   かけた状態の心電図を記録し、狭心症の兆候が
   ないかを調べます。また、心臓に病気がある方の
   運動能力の評価や手術前の心機能精査を目的に
   検査します。循環器内科医の立ち合いのもとに
   行います。
   ベルトコンベアーの上を歩くトレッドミル法、
   自転車に乗るように座ってペダルをこぐ
   エルゴメーター法があります。

  ・ホルター心電図検査 
   携帯型心電図記録装置を身体に装着し、24時間の
   心電図を記録します。不整脈や狭心症の発作、失
   神や胸部症状出現時の心電図を記録することで、
   病気の診断や治療効果の判定に役立てます。肌が
   弱い方、装着翌日に装置をはずしにご来院できない方はお申し出ください。

 血圧脈波検査(ABI)
 両手両足の血圧を同時に測定します。動脈の硬さや狭窄の有無を調べ、閉塞性動脈硬化な
 どの診断に役立てます。 厚着されている方や靴下は脱いでいただく場合があります。

 超音波検査 
 生理機能検査室では、心臓、下肢の動静脈、頸部血管の超音波検査を行っています。循環
 器内科の医師が常駐して技師と結果のチェックを行い、即時各科へ検査結果を電子カルテ
 へ院内配信しています。7名の超音波学会認定技師が在籍しています。
  ・心臓超音波検査 
   超音波を用いて、体外から心臓の形や大きさなどの形状、心筋の動き、血流を調べま
   す。心筋梗塞や弁膜症の診断に有用で、痛みもなく安心して受けられる検査です。
  ・下肢血管超音波検査 
   下肢血管の走行や血流を調べます。動脈硬化による狭窄や閉塞がないか、脳梗塞や肺
   塞栓症の原因となる静脈の血栓がないか、静脈瘤の程度はどのくらいかを画像と血流
   パターンを用い調べます。

 肺機能検査 
 どれだけ息を吸い、吐く力があるかを調べます。一般肺機能(VC、FVC)や特殊肺機能
 (FRC、DLCO)、吸入負荷試験などを実施しています。喘息や慢性閉塞
 性呼吸器疾患(COPD)などの診断に役立ちます。また、気道炎症の程度を反映する指標で
 ある呼気NO検査(一酸化窒素濃度)や禁煙外来受診時のマイクロCO(一酸化炭素濃度)
 測定も行っています。

 脳波検査 
 脳の活動状態や機能を電気的な波形に表し、てんかんや脳機能の評価をしています。
   
 聴性脳幹反応検査(ABR)
 難聴や脳幹の障害の診断に役立てます。

 新生児聴性脳幹反応検査(A・ABR)
 新生児の難聴のスクリーニング検査です。病棟で行っています。
 
 筋電図、神経伝導検査
 神経内科の医師が施行します。