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教育・研修
女性医師支援のチャレンジ
男女共同参画について
医局における、男女共同参画とは何でしょうか?内閣府の定める男女共同参画社会の文面から、「社会」を「医局」と置き換えてみましょう。
「男女が医局の対等な構成員として、自らの意志によって医局のあらゆる活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に、政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき医局」となります。熊本大学医局においては、これを医局員共通の認識とし、必要な対策をたてています。
男女共同参画社会では、固定的な役割分担意識にとらわれず、男女が様々な活動ができるように社会の制度や慣行の在り方を考える必要があります。
したがって、妊娠、出産、育児に対する支援を行うのであれば、女性医師に限った対策ではなく、医局員全体を対象としたものと言えます。とはいえ、家庭の事情や、社会的なサポートには個人差があり、医局が立ち入ることが困難な部分も多いのが実情です。結果として、現状では女性医師に対する対策が主となりますが、事情によっては男性医師も対象となります。
熊本大学眼科における取り組みの歴史としては、谷原秀信教授(当時)の指導のもと、2002年に熊大眼科育児産休問題委員会が立ち上げられ、その答申に沿って産休・育児休業の保証と短時間勤務の採用が医局の総意として取り組まれてきました。また、2009年より熊本眼科女性医師勉強会を立ち上げ、活躍中の女性の先生をお招きしての勉強会も行なっています。日本を代表する先生方にアップデートな学術とプライベートな家庭や医局の運営事情を同時進行でお話しいただく、普段の学会とは一味ちがった勉強会です。熊本大学眼科は、今後もこのような取り組みを継続、発展させ、男女共同参画医局の理想を実現するために取り組んでいきます。