乳がんQ&A ~乳がんの検査~
Q5.乳がんの検査は?
A5.しこりが見つかったら、マンモグラフィと呼ばれるレントゲン検査、超音波検査を行います。マンモグラフィ検査は乳房専用のX線撮影です。立体的に乳房全体をとらえるために、上下、左右からはさんで2方向から撮影します。超音波検査は探触子(プローブ)を乳房にのせ、超音波を出して乳房の断面図を画面に出します。いずれの検査も触ってもわかりにくいしこりを見つけることが出来ます。
Q6.検査に痛みはありますか?
A6.マンモグラフィ検査は乳房を圧迫板というものではさんで撮影します。この圧迫で痛みを感じるかもしれません。しかし、立体的によい写真を撮るためには重要で、圧迫することで放射線を受ける量を少なくすることが出来ます。超音波検査に痛みはありません。
Q7.この検査で乳がんは100%見つかるの?
A7.マンモグラフィ検査、超音波検査と自己検診ではわからない乳がんを見つけることの出来る優れた検査です。しかし、若い女性や授乳中、術後の人、以前に乳腺に炎症を起こした人、乳腺濃度が不均一な人ではしこりを発見できないことがあり、完全ではありません。このような方は何もないときとの比較を行うことが重要で毎年定期的に検査を受けることが大切になってくるのです。また、最近では画像診断の進歩により、CT(コンピューター断層撮影)検査やMRI(磁気共鳴画像)検査を診断に用いることが出来るようになりました。
Q8.乳がんかどうかを確定するための検査は?
A8.超音波検査やマンモグラフィ検査によって乳がんの疑いがある場合、さらに詳しい検査が必要になります。しこりに直接注射針をさしてその細胞を採取して調べる"細胞診"検査と呼ばれるものです。針を刺すので痛みを伴いますが、良性か悪性かを調べるうえで非常に大切な検査です。入院の必要はなく、外来で受けることが可能です。約2~5日間で結果が出ます。