熊本大学大学院生命科学研究部 乳腺・内分泌外科 講座 患者さま・一般の皆様へ 医療者・医学生の皆様へ

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乳がんQ&A ~乳がんの治療~


Q9.乳がんとわかったら?

A9.乳がんは比較的ゆっくり進行するといわれています。早期に見つけて、正しい治療を行うことで完治することが可能です。乳がんと診断されたら、大きさや、わきの下のリンパ節、他の臓器(肺、肝臓、脳等)、骨への転移の有無からがんのステージを調べます。そのステージに応じて治療を行います。

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Q10.乳がんと診断されたら、乳房はどうなってしまうの?

A10.乳がんの治療には、手術だけでなく、乳がんの治療法にはいくつかの選択肢があります。化学療法(抗がん剤)、放射線、ホルモン療法、そして手術の4つの治療法を組み合わせ、ひとりひとりのがんの特徴にあわせた治療を行います。自分の病状、適応できる治療法をきちんと理解し、医師との相談の上、納得できる治療を行いましょう。

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Q11.乳がんの手術はどんなもの?

A11.しこりの部分を中心に、乳房を部分的に切除する手術が基本となります。乳頭や、乳輪、乳房のふくらみを残すことが可能です。手術は2時間程度で終わります。ただし、乳房内のがん細胞の広がりが大きい場合や、がんのタイプによっては乳房全体を切除する手術を行うことがあります。

また、乳癌では発見時点でほかの臓器へ転移しているかが今後の経過に重要であり、乳癌が最初に転移するわきのリンパ節へ転移があるかないかが特にキーポイントです。そのため、われわれの施設ではセンチネルリンパ節生検を行い、最小限の手術で、正確な転移の有無を調べることが可能です。

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Q12.化学療法(抗がん剤)の治療とは?

A12.乳癌は、がん細胞が乳房だけにとどまらず、早い時期から全身に広がっていると考えられています。このため、手術の段階ではすでに全身へがん細胞がとんでいる場合があり、抗がん剤によってがん細胞を破壊し、増殖を抑えることが必要となることがあります。また、最近では手術前に行うことにより、今まで乳房全体を切除する手術が必要であった方に、がんを縮小させ、部分切除を行うことが可能となりました。

副作用として吐き気、頭痛、脱毛、白血球の減少などが起こりますが、副作用を抑える薬を一緒に使うことで、大幅に軽減できるようになっています。

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Q13.ホルモン剤の治療とは?

A13.乳がんの中には、女性ホルモンの影響を受けやすいタイプのものがあります。このタイプのがんにはホルモン剤(抗エストロゲン 剤など)が非常に有用で、がんの増殖を抑えることが出来ます。のぼせ、不正性器出血といった、いわゆる更年期障害のような副作用 が出ることがあります。

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Q14.放射線治療とは?

A14.手術で取りきれなかった恐れのある場合にがん細胞を破壊することと、再発を防ぐために放射線治療を行います。特に乳房温存 手術を行った場合、手術後残った乳腺に放射線をかけることで再発率を4分の1以下に下げることができます。放射線量は厳密に決め られていて、照射した瞬間に消えてしまうので、体内に残存する心配はありません。副作用は皮膚炎、かゆみ等がありますが、半年~1 年で目立たなくなります。

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Q15.わきの下のリンパ節は切除するの?

A15.以前はわきの下のリンパ節を全部とる手術が主流でした。しかし、わきの下のリンパ節を全部とることによる副作用も深刻であるので、われわれの施設ではセンチネルリンパ節生検を行っています。(われわれの施設では、今まで治療させていただいた患者様方50人の協力により、九州でも高い確率で安全にこの方法が行えることが確認できました。)この方法により、無用なリンパ節をとることなく、正確に進行度の判定ができるようになりました。

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Q16.わきの下のリンパ節を切除するとどうなるの?

A16.腕のむくみ、しびれ、運動機能障害などの後遺症が出ることがあります。

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