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稲谷大講師が7月1日付で福井大学医学部眼科学講座の教授に就任しました。


写真は、左が谷原教授(熊本大学)、右が稲谷教授(福井大学)

今年度は、私が熊本大学眼科教授として着任して、ちょうど開講十周年にあたります。その節目の年に、熊本大学眼科講師であった稲谷先生が、福井大学眼科教授として転出されたことを、大きな喜びと誇りをもってご報告致します。

稲谷先生は、私が京都大学時代に、一番若い助手として留学先から帰国した時、最初に入局してきた研修医として出会いました。
また、私が直接指導した最初の大学院生であり、稲谷先生の留学後には、眼科スタッフとして熊本に招聘し、熊本大学にて6年間を同僚として過ごしました。

十数年にわたる長いつきあいではありましたが、その期間を通じて稲谷先生が示してきた研究や診療に対する情熱、活発でありながらも明朗快活な人柄と高いコミュニケーション能力、そして残した素晴らしい研究成果は、次世代を指導する教授職にふさわしい人材であると確信しております。

是非、福井の地で素晴らしい教室を築き、次世代の優れた眼科医を育成していただきたいと思います。

(谷原秀信)

熊本大学での6年間は、診療、研究、教育すべての面で、私が眼科医として大きく成長した時期でありました。
専門外来の責任者を担当したり、研究費を取得して自分の研究グループを立ち上げて、大学院生に学位論文を発表させたりなど、非常に貴重な経験を積むことができました。

私がこのように多くの経験を積み成長できたのは、熊本大学で谷原先生に非常に多くのチャンスを与えていただいたからだと思います。
また、教授と医局員という関係ではなく、友達のような関係で接していただき、自由な発想で仕事に取り組む環境を提供していただいたことに大変感謝しております。

福井大学で私が実践したいことは、熊本大学で私が経験したように、若い人にチャンスを与えて、全国区で活躍したいという野心的な若者が集う教室を目指すことです。大志を抱く医師が多数教室に集まることで、地域の患者様や先生方からも信頼される自己研鑽の精神を持った良き人材が育成出来ると信じています。

福井大学眼科学教室から優れた人材を輩出することが、熊本でお世話になった先生方への一番の恩返しになると思います。これからの福井大学眼科の躍進にご期待ください。

(稲谷 大)

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