救急部について

ご挨拶

入江弘基
熊本大学救急部 部長/教授
入江 弘基

 この度、救急部 教授を拝命した入江弘基です。よろしくお願いいたします。

 救急・総合診療部は2010年4月に開設されました。部長であった笠岡俊志教授が災害医療教育支援センター設置による異動に伴い、2020年4月1日より松井邦彦教授が救急・総合診療部部長に着任され、救急外来としての活動を行って参りました。2021年3月1日より、「救急・総合診療部」は「救急部」と「総合診療科」に独立して、診療に当たることとなりました。「救急部」の部長/教授として私が着任しました。2019年4月1日より熊本大学病院となり、「高度な医療安全管理によって、患者様本位の医療を実践し、医学の発展及び医療人の育成に努め、地域の福祉と健康に貢献する」を理念として、診療に当たっています。その中で私たちは、大学病院として期待される医療の提供を行い、熊本県内の救急医療体制の充実や救急科専門医を育成のための活動を行っていきます。

 当院は、県内唯一の特定機能病院として、「高度の医療の提供」「高度の医療技術の開発・評価」「高度の医療に関する研修」「高度の医療安全管理体制」を提供できる施設です。当院にかかりつけの患者様はもとより、初診の患者様に対しても、救急部での診療を行い、必要があれば、専門診療科へ引き継ぎ、医療安全管理体制の中で、高度の医療を受けることができる体制をとっています。

 院外の診療としては、24時間365日で、救急車搬送を含む救急患者さんの対応を行っています。院内の診療として、ドクターハートやラピッドレスポンスシステム(RRS)と呼ばれる院内急変患者さんへの対応を行い、救急部入院患者およびHCU(高度治療室)の管理を行っています。

 熊本大学病院における救急受入体制では、病院前救護を支える救急隊員や救急救命士との連携を行い、重篤な患者さんの場合には、救急車受入の段階から専門診療科と対応を行う体制を整えています。特に、急性冠症候群や大動脈疾患、脳血管障害などは、24時間血管内治療ができる体制ができており、早期に専門診療科との共同で診療を行います。

 熊本市には、熊本医療センター、熊本赤十字病院、済生会熊本病院の3つの救急救命センターがありますが、他施設とも連携を取りながら、熊本医療圏の救急体制の発展に寄与したいと考えております。熊本大学病院が熊本地域の救急医療の要となり、最後の砦として「断らない」救急医療体制ができる様に尽力していきたいと思います。

職 歴

1995年5月 熊本大学医学部附属病院・研修医(整形外科)
2003年4月 熊本大学医学部附属病院 医員(整形外科)
2004年5月 熊本大学医学部附属病院 助手(集中治療部)
2005年4月 熊本大学医学部附属病院 医員(理学療法部)
2007年4月 熊本大学医学部附属病院 助教(整形外科)
2008年7月 熊本大学医学部附属病院 専任助教(救急外来)
2010年4月 熊本大学医学部附属病院 助教(救急・総合診療部)
2013年1月 熊本大学医学部附属病院 講師(救急・総合診療部)
2018年4月 熊本整形外科 部長
2019年7月 熊本大学病院 救急・総合診療部 講師
2021年3月 熊本大学病院 救急部 教授
現在に至る