来年春から研修医としての新たな扉を開ける皆さん、どのプログラムに応募するか迷っていることと思います。熊本大学では関連施設と連携して熊本大学病院群をつくり、魅力ある研修システムを提供して参りました。この制度の基本理念は、1)基本的診療能力の確実な修得、2)地域の医療を担う意欲と使命感、3)基礎と臨床の有機的連携による研究マインドの涵養、4)多面的な評価システムの確立、5)医学教育の充実と指導体制の強化、の5項目ですが、この研修制度はいずれの理念をも達成することのできる優れたプログラムとして、高く評価されてきました。
2020年度からは内科、救急医療、外科、産婦人科、小児科、精神科の6診療科と、地域医療および一般外来を「必修分野」と設定しており、当プログラムでは2年間で幅広い十分な知識と臨床技能が身に着くよう、斬新かつ柔軟な内容となっています。2022年度募集から、従来の4つに分かれていたコースを修正し、「自由設計コース」として新設しました。このコースの特徴は、極めて自由度が高く、個々の希望に合わせた研修病院(3つまで可)・研修期間・診療科の選択が可能となっている点です。また、従来通りの総合診療・地域医療特化コース、周産期特化・小児科特化コースも設けています。
さらには、研修医・学生の皆さんの希望を取り入れて、2022年2月から他科ローテート中の救急研修を可能にし、同年7月から住居手当を含めた待遇の改善を図りました。また、数多くの研修医向けカンファレンスやWebレクチャーの充実は、他のプログラムでは経験できない貴重な学習の機会となること間違いありません。
初期臨床研修の2年間は医師としての基本を形成する最も重要な時期であり、同時にその後の専門医を目指した臨床研修につながる確固とした基盤を築く時でもあります。熊本大学初期研修プログラムは、柴三郎プログラムを含めたClinician Scientistへの道を考えている皆さんにとっても、十分満足いただけるものと確信しております。それぞれの目標達成のために我々は最大限のサポートを行いますので、是非このプログラムに応募してい
ただければと思います。
熊本大学病院副病院長(医療教育・研修担当)
総合臨床研修センター長
坂上 拓郎