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研修だより

地域保健・医療での新しいチャレンジ

熊本大学医学部附属病院群臨床研修医 2年次 井手 瑤子

 熊本大学病院群卒後臨床研修では、熊本大学附属病院で最初の6ヶ月内科、その後、熊本労災病院で12ヶ月間、外科、麻酔・救急、産婦人科、小児科、精神科を研修し、その後、高千穂町国民健康保険病院にて2ヶ月間、地域保健・医療を研修した後に大学病院で、選択として小児科を研修しています。

 大学病院では、診断や治療困難な症例を理論的なアプローチで診療することを学び、熊本労災病院では、第一線の外科、麻酔・救急、産婦人科、小児科、精神科を研修することができました。二年目の研修の夏に、総合臨床研修センター長の興梠教授(呼吸器内科)から、「地域保健・医療の枠で、研修医が欲しいけどそのチャンスがなかなか得られない病院に行ってみませんか?」との問いかけがありました。地域保健・医療の研修枠で中・小病院での診療という新しい試みが企画され、一年目で呼吸器内科を研修していた私に打診されたとのことでした。その説明に乗せられて、多くの病院から高千穂町国民健康保険病院を選択しました。私は、熊本生まれで熊本育ち、大学も熊本でしたし、研修も熊大病院と八代ですので、一度、熊本から出てみよう、そして、内陸に行ってみようと考え、高千穂を選びました。今、考えてみますと、何も知らない土地に思い切ってよく行ったものだと感じています。

 高千穂町国民健康保険病院では、柴田院長先生をはじめ多くの先生と看護師の皆様から優しく指導をいただきました。柴田院長先生によれば、総合臨床研修センター長から、「地域保健・医療でのはじめての研修医派遣ですので、病院全体でバックアップをして是非成功させて下さい」。と依頼されていたそうです。初めての研修医の受け入れということで、指導医の先生方も戸惑いがあったようですが、熱心に指導いただくことを有り難く思いました。

 高千穂の皆様は、人との対応の仕方、言葉遣いやイントネーションが熊本と異なり、いつも驚きと新鮮な気持ちで診療に参加できました。その暖かさの中で、外来診察、救急患者の対応、内視鏡、エコー等も指導医のもとに実践することができました。それまで1年半の間、理解して積み上げ実践できると考えていたことが壊れそうになることもありましたが、病院全体で支えていただき、さらに新しいものを積み上げることができたことをうれしく思っています。

 高千穂は、地理的には九州の中心になります。食事は、山の幸が豊かですが、延岡から新鮮な海の幸も入り、病院のスタッフとともに食事の時間も楽しめました。10月から二ヶ月の研修で熊大に帰ってきましたが、本物の夜神楽を見ていないのが心残りです。また、機会があったら訪問しようと思っています。

 

私にとって、新しい土地で、診療に責任をもってやってごらんと言われた研修でした。是非、この経験をされることを次の研修医にも勧めたいと思います。そして、高千穂の皆さん、有り難うございました!!

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