看護師のための気管内吸引シミュレーション教育
概 要
侵襲を伴う看護技術は他の基本的生活援助技術とともに救命に重要な看護技術であり、採用1年目から修得することが望まれる。したがって、患者に安全かつ安楽な技術を提供するための気管内吸引の技術を習得する。
対 象
新人看護師(希望者)
気管内吸引技術未経験者で希望者及びスタッフナース(希望者)
研修習得内容
気管内吸引の技術を習得し、患者に安全・安楽な技術を提供できる
- 医療安全の確保
- 安全確保対策の適用の判断と実施
→準備、環境設定
- 事故防止に向けたチーム医療に必要なコミュニケーション
→施行時指導者および先輩ナースに確認、指導依頼
- 適切な感染管理に基づいた感染防止
→清潔操作方法の理解と実施
- 患者及び家族への説明と助言
- 気管内吸引に関する患者への十分な説明と患者の選択を支援する働きかけ
- 患者および家族への配慮や助言
- 的確な看護判断と適切な看護技術の提供
- 知識と根拠に基づいた看護技術の必要性の判断
→気管内吸引の必要性の理解
- 看護技術の正確な方法の熟知とリスクの予測
→正確な手順の理解、吸引によるリスクの回避
- 患者の特性や状況に応じた看護技術の選択と応用
→性別、年齢や患者状況を判断した吸引方法を選択
- 患者にとって安楽な方法で看護技術の実施
→手順の熟知、施行時の苦痛軽減
- 看護計画の立案と実施した看護ケアの正確な記録と評価
→実施内容、分泌物の観察と記録
以上の内容は、厚労省新人看護職員臨床実践能力看護技術を支える要素に準拠している。