医療関係者の方へ

医科⻭科連携

医科⻭科連携~患者紹介の流れ~

 熊本県歯科医師会では、がん患者の口腔衛生状態を向上させることによって、がん治療における合併症などの予防・軽減、さらには安心して歯科治療を受けることができる社会基盤を構築していくことを目的とし、平成25年より県内24施設のがん診療連携病院とがん患者医科歯科連携事業を展開しています。また、県内のどの地域にもがん連携登録歯科があり、登録歯科医師数は令和6年1月現在、666人に達し、病院から歯科への紹介件数も平成25年から令和4年度末までで、延べ19,000件程度となっております。
 この度、この広報誌で歯科との連携システムをご紹介いただくことで、今まではがん診療連携病院からの紹介のみであったものが、その他の緩和ケアに従事する医療機関からの紹介や患者の状態によっては訪問歯科診療の依頼がでてくる可能性が広がってまいります。そのため当歯科医師会では、医療機関から直 接歯科に紹介されるケース以外の場合でも医療機関からの紹介がしやすく、かつよりスムーズな連携がとれるよう今までのがん医科歯科連携の体制に、連携室を介する流れを加えました。また、紹介先歯科医はがん連携登録歯科医リストから、登録リストは熊本県歯科医師会のホームページからも検索できるようになっております。今回、医療機関からの紹介の流れについてのフローチャートを掲載しておりますので、是非とも紹介手順をご理解いただきますようお願い申し上げます。今後とも医科歯科連携事業にご支援、ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

連携のフローチャート
  1. 患者様にかかりつけ歯科や希望するがん連携登録歯科医師がある場合、がん診療病院または 診療所から直接紹介も可(診療情報提供書)
  2. 紹介先が不明な場合、がん診療病院または診療所(依頼元)より熊本県歯科医師会連携室に紹 介を依頼(歯科診療依頼書に記入し、FAX)。【訪問歯科診療が必要な場合は必ず連携室にご依頼ください】
  3. 熊本県歯科医師会連携室より登録歯科医師をマッチングし、歯科治療依頼。
  4. 熊本県歯科医師会連携室は依頼元に紹介先歯科医師を報告し、紹介状(診療情報提供書)を送付(FAXまたはメール)。
  5. 依頼元はその紹介状(診療情報提供書)に記入し、患者様を紹介先歯科医院に紹介。
    ※(電子カルテなど既存の紹介状があればそれで構いません)
  6. 紹介先歯科医は依頼元に紹介患者受診報告書をFAXし、一連の治療終了後、診療情報提供書を送付(患者様持参)。その後連携室にも報告。
歯科診療依頼書
歯科診療依頼書をFAXする担当者の部署と氏名を記入してください。
日常生活自立度は、下記表を参照にして記入してください。歯科診療依頼書の裏面にも掲載しています。