静脈注射(インサイト留置針)シミュレーション教育プログラム
概 要
静脈留置針による静脈注射は看護師個人の実践能力に応じて、各部署で訓練し患者に実際に行う医療行為である。しかし、統一した指導方法はなく部署任せの状態である。そこで患者に安全な技術を提供するため、留置針による静脈注射の技術を習得することを目指している。指導手順としては、導入15分、実技ビデオ視聴16分、実技一人40~60分のシミュレーションとする。
指導者は、事前に訓練を受けた部署の副看護師長、安全リンクナース、感染リンクナース
対 象
新人看護師
研修習得内容
- 静脈注射留置針挿入手技の習得
- 静脈注射留置針挿入の際の準備の理解
- 静脈注射留置針挿入時の合併症の理解とトラブルへの対応(静脈炎、針刺し事故、神経損傷、血腫形成)
- 医療安全の確保
- 安全確保対策の適用の判断と実施
→準備、処方箋・患者確認、静脈注射に用いられる静脈血管、合併症となる神経走行の知識、留置針の違いを理解、針刺し防止策の理解
- 事故防止に向けたチーム医療に必要なコミュニケーション
→施行時先輩ナースに確認、指導依頼、処方箋で不明な点は医師へ確認
- 適切な感染管理に基づいた感染防止
→滅菌操作方法の理解と実施、留置針の固定、点滴ルートへ接続する際の清潔操作
- 患者及び家族への説明と助言
→患者に静脈注射留置の目的を説明(状況に応じて家族にも説明)
- 的確な看護判断と適切な医療行為の提供
- 知識と根拠に基づいた看護技術の必要性の判断
→静脈注射留置の必要性の理解
- 技術の正確な方法の熟知とリスクの予測
→正確な手順の理解、静脈注射よるリスクの回避
- 患者の特性や状況に応じた技術の選択と応用
→患者状況から判断した静脈注射の部位を選択
- 患者にとって安楽な方法での実施
→手順の熟知、静脈留置針挿入時の苦痛の軽減
- 静脈注射の正確な記録と評価
→静脈注射の目的・留置針挿入部位・薬品名・規格・量、インサイト挿入針サイズ、挿入部位の観察事項・副作用の有無
- インサイト留置期間の理解
→感染予防の観点から3日毎のインサイト交換(小児は対象外)
- 安全な静脈注射の基礎知識の習得
- 静脈注射を実施する際、必要な「解剖生理と合併症」「薬理作用」について各1時間の講義(同じ内容で2回開催)
以上の内容は、厚労省新人看護職員臨床実践能力看護技術を支える要素に準拠している。
静脈注射(翼状針)シミュレーション教育プログラム
概 要
静脈注射は看護師個人の実践能力に応じて、各部署で訓練し患者に実際に行う医療行為である。しかし、統一した指導方法はなく部署任せの状態である。そこで患者に安全な技術を提供するため、静脈注射の技術を習得することを目指している。指導手順としては、導入15分、実技ビデオ視聴32分、実技一人40分、トラブルや合併症のシミュレーション30分とする。
対 象
新人看護師、静脈注射の未経験者と経験不足者で希望者及びスタッフナース(希望者)
研修習得内容
- 静脈注射挿入手技の習得
- 静脈注射挿入の際の準備の理解
- 静脈注射挿入時の合併症の理解とトラブルへの対応(静脈炎、針刺し事故、神経損傷、血腫形成)
目標を支えるための要素
- 医療安全の確保
- 安全確保対策の適用の判断と実施
→準備、処方箋・患者確認、静脈注射に用いられる静脈血管、合併症となる神経走行の知識、留置針の違いを理解
- 事故防止に向けたチーム医療に必要なコミュニケーション
→施行時先輩ナースに確認、指導依頼、処方箋で不明な点は医師へ確認
- 適切な感染管理に基づいた感染防止
→滅菌操作方法の理解と実施
- 患者及び家族への説明と助言
→患者に静脈注射の目的を説明(状況に応じて家族にも説明)
- 的確な看護判断と適切な医療行為の提供
- 知識と根拠に基づいた看護技術の必要性の判断
→静脈注射の必要性の理解
- 技術の正確な方法の熟知とリスクの予測
→正確な手順の理解、静脈注射よるリスクの回避
- 患者の特性や状況に応じた技術の選択と応用
→患者状況から判断した静脈注射の部位を選択
- 患者にとって安楽な方法での実施
→手順の熟知、静脈針挿入時の苦痛軽減
- 静脈注射後の正確な記録と評価
→静脈注射の目的・挿入部位・薬品名・規格・量、挿入部位の観察事項・挿入と抜針時間、副作用の有無
以上の内容は、厚労省新人看護職員臨床実践能力看護技術を支える要素に準拠している。