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歯科医師臨床研修プログラム

2021年度 熊本大学病院

【参考】歯科医師臨床研修プログラム

2022年度プログラムについては、令和3年5月以降に掲載予定です。

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II. 施設の概要

単独型臨床研修施設の名称 熊本大学病院
所在地 〒860-8556
熊本市中央区本荘1丁目1番1号
臨床研修施設長 病院長 谷原 秀信
研修責任者 病院長 谷原 秀信
プログラム責任者 歯科口腔外科長 中山 秀樹
研修協力施設 6施設
(熊本市民病院歯科口腔外科、熊本県こども総合療育センター歯科、加勢川橋歯科医院、国保水俣市立総合医療センター歯科口腔外科、上田歯科医院、阿蘇医療センター歯科口腔外科)

1.熊本大学病院歯科口腔外科の沿革

昭和36年 熊本大学病院に歯科として発足
昭和50年 歯科口腔外科と改名
昭和51年 初代教授に田縁 昭先生が就任
昭和55年 歯科口腔外科学講座に昇格
平成10年 2代目教授に篠原正徳先生が就任
平成15年 熊本大学医学部が大学院大学となったことに伴い、正式名称も熊本大学大学院医学薬学研究部、総合医薬科学部門、感覚・運動医学講座、顎口腔病態学分野となる
平成22年 名称が熊本大学大学院生命科学研究部、総合医薬科学部門、感覚・運動医学講座、歯科口腔外科学分野となる
平成27年 3代目教授に中山秀樹先生が就任

2.熊本大学病院の診療体系

 診療科は内科部門7科(呼吸器内科、消化器内科、血液・膠原病・感染症内科、腎臓内科、糖尿病・代謝・内分泌内科、循環器内科、脳神経内科)、外科部門8科(心臓血管外科、呼吸器外科、消化器外科、乳腺・内分泌外科、小児外科、移植外科、泌尿器科、婦人科)、成育医療部門2科(小児科、産科)、感覚・運動部門6科(整形外科、皮膚科、形成・再建科、眼科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、歯科口腔外科)、放射線診療部門2科(画像診断・治療科、放射線治療科)、脳・神経・精神部門3科(神経精神科、脳神経外科、麻酔科)からなり、歯科口腔外科は感覚・運動部門に属している。

  • 【職種】
    歯科医師45名、歯科技工士1名、歯科衛生士2名
  • 【職名】
    歯科口腔外科教員6名(教授1名、准教授1名、助教3名、特任助教1名)、災害医療教育研究センター教員(助教)1名、集中治療部(ICU)診療助手1名、歯科口腔外科医員26名(非常勤1名を含む)、救急・総合診療部(救急外来)医員1名、中央検査部医員1名、後期研修医4名、研修医5名、大学院生12名(基礎研究室所属2名を含む)
  • 【ライセンス等】
    歯科医師臨床研修指導歯科医12名、日本口腔外科学会指導医1名、日本口腔外科学会専門医5名、日本口腔外科学会認定医7名、日本がん治療認定医機構がん治療認定医(歯科口腔外科)5名、日本口腔腫瘍学会暫定口腔がん指導医1名、日本口腔科学会指導医1名、日本口腔科学会認定医5名、日本顎関節学会暫定指導医1名、日本口腔ケア学会3級1名、日本口腔ケア学会4級2名)
  • 【設備等】
    ・歯科専用ユニットチェアー数14台(外来11台、病棟2台、手術室1台)
    ・臨床写真記録用カメラ2台
  • 【病床数・患者数実績】
    ・病床数:845床(内歯科口腔外科病床数23床)
    ・2019年度一日平均入院患者数: 724名(内歯科口腔外科入院患者数22名)
    ・2019年度一日平均外来患者数:1510名(内歯科口腔外科外来患者数84名)
    ・2019年度中央手術室手術件数:7463件(内歯科口腔外科患者数335名)
    ・2019年度外来手術件数:2461名

III. 臨床研修の内容

1.一般目標

 歯科医学・歯科医療の進歩向上に対応できる資質の高い歯科医師を養成することを基本理念とする。この理念のもとに患者中心の全人的歯科医療を理解し、歯科医師としての基本的・総合的な臨床能力(態度、技能および知識)を修得し、患者の信頼に応じ得る倫理観の養成を目指す。

2.行動目標

  • 医療コミュニケーション能力を身につける。歯科の健康上の不安や障害を排除できる。
  • 総合的な治療を立案し、自ら行った処置の予後を予測する。
  • 口腔健康の保持増進のための助言、援助ができる能力を身につける。
  • 自己の限界を知り、常に研修意欲を持つ。
  • インフォームドコンセントを尊重し、患者に十分な説明や指導を行う。
  • 歯科診療上の偶発的な事態に適切に対処できる能力を身につける。
  • 地域に基づいた歯科医療に参加する。
  • 救急処置の基本的技術を身につける。
  • EBMに基づいた治療技術を修得する。

3.研修項目

 本プログラムは、上記の一般目標に到達できるように、各コース共通の研修項目を以下の如く設定し、各項目の知識・態度・技能について研修する。

  • 医療面接
  • 総合診療計画の立案
  • 歯科疾患と機能障害の予防、治療、管理
  • 高頻度治療、応急処置
  • 救命・救急処置
  • 医療管理
  • 医療安全・院内感染対策
  • 地域医療への参画
(1)歯科医師臨床研修・基本習熟コース内容

《一般目標》

独立診療が実践できるようになるために、基本的な歯科診療に必要な臨床能力を身に付ける。

(1)−1 医療面接

【一般目標】

患者中心の歯科診療を実施するために、医療面接についての知識、態度、技能を身に付け実践する。

【行動目標】

  1. コミュニケーション・スキルを実践する。
  2. 病歴(主訴、現病歴、既住歴、家族歴)聴取を的確に行う。
  3. 病歴を正確に記録する。
  4. 患者の心理・社会的背景に配慮する。
  5. 患者・家族に必要な情報を十分に提供する。
  6. 患者の自己決定を尊重する。(インフォームドコンセントの構築)
  7. 患者のプライバシーを守る。
  8. 患者の心身におけるQOL(Quality Of Life) に配慮する。
  9. 患者教育と治療への動機付けを行う。
(1)−2 総合診療計画

【一般目標】

効果的で効率の良い歯科診療を行うために、総合治療計画の立案に必要な能力を身に付ける。

【行動目標】

  1. 適切で十分な医療情報を収集する。
  2. 基本的な診査(基本的な検査を含む)を実践する。
  3. 基本的な診査の所見を判断する。
  4. 得られた情報から診断する。
  5. 適切と思われる治療法および別の選択肢を提示する。
  6. 十分な説明による患者の自己決定を確認する。
  7. 一口腔単位の治療計画を作成する。
(1)−3 予防・治療基本技術

【一般目標】

歯科疾患と機能障害を予防・治療・管理するために、必要な基本的技術を身に付ける。

【行動目標】

  1. 基本的な予防法の手技を実施する。
  2. 基本的な治療法の手技を実施する。
  3. 医療記録を適切に作成する。
  4. 医療記録を適切に管理する。
(1)−4 応急処置

【一般目標】

一般的な歯科疾患に対処するために、応急処置を要する症例に対して、必要な臨床能力を身に付ける。

【行動目標】

  1. 疼痛に対する基本的な治療を実践する。
  2. 歯、口腔および顎顔面の外傷に対する基本的な治療を実践する。
  3. 修復物、補綴装置等の脱離と破損および不適合に対する適切な処置を実践する。
(1)−5 高頻度治療

【一般目標】

一般的な歯科疾患に対処するために、高頻度に遭遇する症例に対して、必要な臨床能力を身に付ける。

【行動目標】

  1. 齲触の基本的な治療を実践する。
  2. 歯髄疾患の基本的な治療を実践する。
  3. 歯周疾患の基本的な治療を実践する。
  4. 抜歯の基本的な処置を実践する。
  5. 咬合・咀嚼障害の基本的な治療を実践する。
(1)−6 医療管理・地域医療

【一般目標】

歯科医師の社会的役割を果たすため、必要となる医療管理・地域医療に関する能力を身に付ける。

【行動目標】

  1. 保険診療を実践する。
  2. チーム医療を実践する。
  3. 地域医療に参画する。
(2)歯科医師臨床研修・基本習得コース内容

《一般目標》

生涯にわたる研修を行うために、より広範囲の歯科医療について知識、態度および技能を習得する態度を養う。

(2)−1 救急処置

【一般目標】

歯科診療を安全に行うために、必要な救急処置に関する知識、態度、技能を習得する。

【行動目標】

  1. バイタルサインを観察し、異常を評価する。
  2. 服用薬剤の歯科診療に関連する副作用を説明する。
  3. 全身疾患の歯科診療上のリスクを説明する。
  4. 歯科診療時の全身的合併症への対応法を説明する。
  5. 一次救命処置を実践する。
  6. 二次救命処置の対処法を説明する。
(2)−2 医療安全・感染予防

【一般目標】

円滑な歯科診療を実施するために、必要な医療安全・感染予防に関する知識、態度および技能を習得する。

【行動目標】

  1. 医療安全対策を説明する。
  2. アクシデント、インシデントを説明する。
  3. 医療過誤について説明する。
  4. 院内感染対策(Standard Precautionsを含む)を説明する。
  5. 院内感染対策を実践する。
(2)−3 経過評価管理

【一般目標】

自ら行った治療の経過を観察評価するために、診断および治療に対するフィードバックに必要な知識、態度、技能を習得する。

【行動目標】

  1. リコールシステムの重要性を説明する。
  2. 治療の結果を評価する。
  3. 予後を推測する。
(2)−4 予防・治療技術

【一般目標】

生涯研修のために必要な専門的知識や高度先進的技術を理解する。

【行動目標】

  1. 専門的な分野の情報を収集する。
  2. 専門的な分野を体験する。
  3. POS (Problem Oriented System) に基づいた医療を説明する。
  4. EBM (Evidence Based Medicine) に基づいた医療を説明する。
(2)−5 医療管理

【一般目標】

適切な歯科診療を行うために、必要となるより広範囲な歯科医師の社会的役割を理解する。

【行動目標】

  1. 歯科医療機関の経営管理を説明する。
  2. 常に、必要に応じた医療情報の収集を行う。
  3. 適切な放射線管理を実践する。
  4. 医療廃棄物を適切に処理する。
(2)−6 地域医療

【一般目標】

歯科診療を適切に行うために、地域医療について知識、態度および技能を習得する。

【行動目標】

  1. 地域歯科保健活動を説明する。
  2. 歯科訪問診療を説明する。
  3. 歯科訪問診療を体験する。
  4. 医療連携を説明する。
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